リーマン・ブラックロック
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「バークレイズ」の記事における「リーマン・ブラックロック」の解説
2008年、欧州の経済危機対策「共同行動計画」の一環でイギリスでブラウン首相がRBSやHBOS、ロイズに対して資金注入をおこなった。しかしバークレイズは自力で73億ポンドの資金を調達し、民間の自主性を保っている。破綻したリーマン・ブラザーズの北米部門を買収し、投資銀行部門の拡充を図った。2009年3月、顧客の脱税を計画的に補助していた事実がウィキリークスに暴露された。巨額で、課税根拠となる法律は多岐にわたっていたという。6月、資産運用部門のバークレイズ・グローバル・インベスターズ(BGI)を世界有数の資産運用グループであるブラックロックに売却することで合意した。 2012年1月、世界で最も無責任な企業を選ぶパブリック・アイ・アワード(the Public Eye Awards)にノミネートされた。選出理由は、急速な食糧投機により、世界中の食料価格を高騰させ、貧困層を苦しめたこととされる。7月、2005年から2009年にかけてのLIBOR不正操作によりマーカス・エイジアス会長が引責辞任した。 2015年8月、イギリスのリテール銀行として最初のビットコイン決済導入計画を表明、2016年4月、イギリスでApple Payによる決済が可能となった。5月31日、行員がインサイダー取引の疑いで逮捕された。 2001年から2016年まで、バークレイズはプレミアリーグの冠スポンサーとして活動していた。また、バークレイズのゴルフ大会(ザ・バークレイズ、シンガポール・オープン)を主催し、テニスではドバイ・テニス選手権(2008年)を支援した。2009年からはバークレイズ・ATPワールドツアー・ファイナルの冠スポンサーである。 2017年5月、バークレイズ・アフリカ・グループの株式を市場へ大放出(15億ポンド)。アフリカ事業は機関化した。6月、バークレイズ元重役らが2008年にカタールから不正に資金を調達して緊急基金をつくった容疑で告訴された。バークレイズは中東の政府系ファンドへ資本参加しており、それらは1MDBへの融資を焦げつかせていた。2017年9月、バークレイズは欧州のリテール・バンキング部門をアナキャップ(AnaCap Financial Partners)に売却完了した。このアナキャップはゴールドマン・サックスやアリアンツなどが参加するプライベート・エクイティ・ファーム(private equity firm)であった。プライベート・エクイティ・ファームとは、同一のプライベート・エクイティ・ファンドを所有する機関投資家たちの共有投資顧問会社である。
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