ラスパイレス指数
ラスパイレス‐しすう【ラスパイレス指数】
ラスパイレス指数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 06:49 UTC 版)
ラスパイレス指数(ラスパイレスしすう、Laspeyres Index)とは、ドイツの経済学者エティエンヌ・ラスパイレスが1864年に提案した指数。基準時に購入した数量と同じ数量を調査時に購入した場合の価格の変化を比較するもので[1]、調査時と基準時の価格の変化を基準時の数量をウエイトとして加重平均した計算式で示される[1]。詳しくは、物価指数を参照。
日本においては、行政の賃金の比較に際して、国家公務員と地方公務員(地方公共団体の公務員)の基本給与額を比較する指数として用いられることが多い。
日本の行政の賃金比較におけるラスパイレス指数
全地方公共団体の一般行政職の給料月額を同一の基準で比較するため、国の職員数(構成)を用いて、学歴や経験年数の差による影響を補正し、国の行政職俸給表(1)適用職員の俸給月額を100として計算した指数である[2]。具体的には下記の数式で求められる[3]。
ラスパイレス指数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 07:35 UTC 版)
ラスパイレス指数の計算式は、次の通り。基準年をいつにするかは、計算式の中では決められておらず、任意である。 (ある年の)ラスパイレス指数 (%) = (Σ(財・サービスのある年の価格 × 財・サービスの基準年の購入数量)) / (Σ(財・サービスの基準年の価格 × 財・サービスの基準年の購入数量)) × 100 種々の財・サービスのそれぞれの購入数量をセットにまとめたものをバスケットと呼ぶ。基準年の財・サービスの購入数量のバスケットは、年を経るごとに少しずつ変わっていくのは必然である。そのため、ラスパイレス指数の数値が基準年から離れるほど、物価指数としての目的を果たさなくなる。例えば今から50年前を基準年だと決めた場合、50年前に人々がどんな物をどのくらいの数量買っていたのか、つまり50年前のバスケットは、今年のバスケットとは大きく違うであろう。そのような場合、最近の2~3年のラスパイレス指数の数値は、物価を的確に表す指数とはいえないものになってしまう。 財・サービスの今年の購入数量がわからなくても計算できるので、パーシェ指数よりも速報性が高い。 計算方法としてラスパイレス指数が採用される物価指数の例は、次のようなものがある。 消費者物価指数 企業物価指数
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