ユトゥルナの泉とは? わかりやすく解説

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ユトゥルナの泉

(ラクス・イウトゥルナエ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 21:31 UTC 版)

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ユトゥルナの泉
ユトゥルナの泉のエディクラと大理石の祭壇。
所在地 第8レギア フォロ・ロマーノ
建築様式
関連項目 フォロ・ロマーノ
ユトゥルナの泉

ユトゥルナの泉、あるいはラクス・イウトゥルナエ(ラテン語: Lacus Iuturnae)は、フォロ・ロマーノにあった古代ローマ人による人工の池[1][2][3]ニンフであるユトゥルナに捧げられた寺院の一角を占め、「ユトゥルナの泉」の名は池だけではなく、この寺院や池の隣にある泉に対しても用いられていた[4][5]

遺跡の初の発掘調査はジャコモ・ボニ英語版によって20世紀初頭に行われた。1980年代より継続中の発掘調査群は Margareta Steinby の指揮の元行われている[2]

伝説

カストールポルックスの双子がローマを通過する際に立ち寄って馬に水を飲ませた場所として名を残しており、双子はここでレギッルス湖畔の戦いにおけるローマ人の勝利を市民に知らせている。帝政ローマ時代、別のローマの泉が干上がった際、ウェスタの処女は宗教儀式を行うためにユトゥルナの泉の水を使用した。また、ユトゥルナの泉が湛える水には治癒の効能があると信じられており、慢性の病気を抱える高齢者は奉納品を携えて泉へと向かい、恢復のためユトゥルナの加護を祈願したとされる[6]

参考文献

  1. ^ Becker, J. (2019年8月20日). “Places: 707467453 (Lacus Iuturnae)”. Pleiades. 2019年8月20日閲覧。
  2. ^ a b Jaakko Aronen (1989). Lacus Iuturnae: Analisi delle fonti. Materiali dagli scavi Boni (1900). De Luca. ISBN 978-88-7813-193-4. https://books.google.com/books?id=RpFlQgAACAAJ 
  3. ^ Eva Margareta Steinby (2012). Lacus Iuturnae: Saggi degli anni 1982-85. II. Institutum Romandum Finlandiae. ISBN 978-88-7140-477-6. https://books.google.com/books?id=rCmNwwEACAAJ 
  4. ^ Eva Margareta Steinby, "Lacus Iuturnae" in Lexicon Topographicum Urbis Romae. Edizioni Quasar, 1993. B000TGC41S
  5. ^ Ernest Nash (1968). Pictorial Dictionary of Ancient Rome. Thames and Hudson. https://books.google.com/books?id=dIQ5uwEACAAJ 
  6. ^ Howard Hayes Scullard (1981). Festivals and ceremonies of the Roman Republic. Cornell University Press. ISBN 978-0-8014-1402-2. https://books.google.com/books?id=bDETAQAAIAAJ 

座標: 北緯41度53分31秒 東経12度29分10秒 / 北緯41.892度 東経12.486度 / 41.892; 12.486




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