ライブ当日
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 17:55 UTC 版)
「吉田拓郎・かぐや姫 コンサート インつま恋」の記事における「ライブ当日」の解説
当日開場は正午予定であったが午前9時に繰り上げられ、徹夜組6千人を含む約3万人の大群衆が長蛇の列を作り、会場の入り口である南口ゲートに殺到して、会場に一斉になだれ込んだ。この日の最高気温は35度と猛烈な暑さで水道の蛇口には長蛇の列。日射病で倒れる人が続出した。救護班のテントの中には若い女性が魚河岸のマグロのように並べられていた。前述のように、それまでの大規模音楽イベントにはトラブルが多かったため、関係者の誰もが懸念を抱いた。吉田拓郎も「この5万人が暴れだしたら、どうなってしまうんだ」とその光景を「怖かった」と話している。コンサートは無事夕刻から始まった。夜9時、主催者側の呼びかけで未成年者約300人が退場、夜11時以降も観客の半数は18歳未満のようだったといわれる。コンサートは12時間、途中ゲストアクトをはさみながら、吉田拓郎、かぐや姫と交互にステージに立ち、拓郎59曲、合計108曲が「人間なんて」の大合唱で夜明けとともに終了した。終演後にはその場で眠る人が続出した。かぐや姫は一夜限定での再結成であった。心配されていた暴動等は起きずイベントとして大成功を収めた。狂乱を期待して集まった報道陣は肩透かしを食ったといわれる。心配された観客同士の揉めごとや事件の類は一切なく、みんなが本当に楽しみ、いろんなことを協力し合っていた。運営に対する罵声などはあったが、かつてのフォークコンサートに見られた大きな混乱がなかったのは、フォークそのものの在り方が変化したためともいわれる。
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