ライブ実施に至るまで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 08:17 UTC 版)
「モンティ・パイソン 復活ライブ!」の記事における「ライブ実施に至るまで」の解説
1989年にメンバーの1人・グレアム・チャップマンが死去して以来、モンティ・パイソンのライブは行われてこなかった。結成30周年記念のライブ・アット・アスペン(英語版)ではトークショーのみが行われ、その後放送された記念番組 "Python Night – 30 Years of Monty Python" 以来、存命するメンバー揃っての活動は停止していた。2009年に結成40周年記念で行われたコミック・オラトリオ『ノット・ザ・メシア』のロンドン公演には、メンバーの1人・ジョン・クリーズが参加していない。このライブは、1980年の『ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』以来、実に34年ぶりのライブとなっている。 2012年、パイソンズは映画第2作『ホーリー・グレイル』のプロデューサー、マーク・フォーステーター (Mark Forstater) から、この映画を翻案した続編ミュージカル『スパマロット』の著作権を巡って訴訟を起こされた。2013年にメンバーは敗訴し、フォーステーターに対する80万ポンドの支払い義務を負った。今回の復活ライブは、この賠償金を支払うために企画された。 メンバーはすぐに、ライブ制作の指揮を取るのは『スパマロット』の興行を成功させていたアイドルがふさわしいだろうとの見解で一致した(単純に彼のスケジュールが空いていたという事情もある)。アイドルは、ライブをパイソンズのよく知られたスケッチで構成するとの青写真を描いた。衣装替えの時間を稼ぐために、スケッチ間を短い映像やグループの作った歌で繋ぐことも考えた。歌はアーリーン・フィリップス(英語版)の振り付けで、コーラス・ラインによって演じられた。音楽の編曲・指揮は、アイドルと長年仕事をしてきたジョン・デュ・プレが担当した。 このライブの制作発表記者会見は、2013年11月21日に行われた。記者会見の司会はワーウィック・デイヴィスが務め、記者席には「7人目のパイソン」ことキャロル・クリーヴランドも座っていた。この席で、チャップマンがアーカイヴ映像を使って登場することが発表された。 ライブのチケットは制作発表が行われた翌週に発売されたが、初日公演のチケットはわずか43.5秒で売り切れた。チケットの売り切れを受け、パイソンズ側は追加4公演分のチケットを発売した。最も安い座席の値段は 27.50ポンド、最も高値の座席は、終演後メンバーと会える特典付きで 495ポンドだった。会場は最大収容人員2万人のO2アリーナだったが、他の9公演についてもチケットは完売した。 ライブを目前にした2014年6月30日には、スティーヴン・ホーキングが特別出演することが発表された(詳細は後述)。またローリング・ストーンズのメンバー、ミック・ジャガーとチャーリー・ワッツによるティーザー映像も配信された。この日メンバーは、ライブを前に記者会見を行っている。
※この「ライブ実施に至るまで」の解説は、「モンティ・パイソン 復活ライブ!」の解説の一部です。
「ライブ実施に至るまで」を含む「モンティ・パイソン 復活ライブ!」の記事については、「モンティ・パイソン 復活ライブ!」の概要を参照ください。
- ライブ実施に至るまでのページへのリンク