モ6311形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 17:19 UTC 版)
「関西急行鉄道モ6311形電車」の記事における「モ6311形」の解説
既に日本が準戦時体制に入り、統制経済の下にあった時期に製造が計画され、当初、以下の5両が製作された。 モ6311形モ6311 - モ63151942年12月 帝國車輛工業製 本形式は参宮急行電鉄や関西急行電鉄といった大阪電気軌道傘下の各鉄道会社が戦時統合で関西急行鉄道へ統合されて以後の竣工であるため、当初より、関西急行鉄道としての新しい形式称号付与規則が適用された。そのため、旧関西急行電鉄モハ1形モハ1 - モハ3・モハ5 - モハ11→モ6301形モ6301 - モ6310の直接の増備車であることから、続番となるモ6311より付番され、それに伴い形式もモ6311形となっている。 その後、戦況の悪化に伴う資材・熟練工員の不足で、関西急行鉄道に限らず日本の鉄道各社では、燃料統制による自動車系陸上交通機関の実質的な壊滅、あるいは国民徴用令の施行に伴う各種工場への通勤輸送の増大などの事情により、乗客数が増大しつつあったにもかかわらず、その輸送需要を満たすのに必要となる車両の増備が絶望的な状況となっていた。しかし、沿線に海軍第2燃料廠をはじめ重要軍事施設や軍需工場が少なからず存在した名古屋線については、そのような状況下であったものの新造車、それも戦略物資である銅を大量に消費する主電動機などの各種機器の調達が非常に困難であった電動車の製作が特別に認可された。そこで、1942年製造グループとは若干仕様を変更の上で、以下の5両が新製された。 モ6311形モ6316 - モ63201944年7月 帝國車輛工業製 なお、これら増備車5両は関西急行鉄道名義での発注であったが、近畿日本鉄道への改組後の竣工となっている。
※この「モ6311形」の解説は、「関西急行鉄道モ6311形電車」の解説の一部です。
「モ6311形」を含む「関西急行鉄道モ6311形電車」の記事については、「関西急行鉄道モ6311形電車」の概要を参照ください。
- モ6311形のページへのリンク