マンション用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 19:48 UTC 版)
オートロックと連動し、来訪者と会話、確認した上でエントランスの遠隔解錠ができるため、防犯性、利便性が高く、新築マンションでは必須設備となっている。また、一定以上の規模のマンションに設置されるインターホン設備は消防法で規定された自動火災報知設備の受信機でもあり、接続された火災感知器と連動して火災を警報する機能をもつ。 システム構成 共同玄関:共同玄関用の親機が設置され、テンキーで訪問先の住戸を呼び出して通話できる。カメラ付のものもある。 住戸室内:インターホン親機が設置され、通話・映像で来客を確認し、オートロックの解錠ができる。 住戸玄関:玄関子機が設置され、住戸内のインターホンを呼び出し、通話ができる。カメラ付のものもある。 管理室:管理室親機が設置され、住戸を呼び出して通話できる他、住戸内の各種警報が監視できる。 機能 住戸内のインターホン親機は以下の多彩な機能を有していることから「住宅情報盤」と称する場合もある。 通話・映像:戸建住宅用インターホンと同様、カラー液晶内蔵のハンズフリータイプが近年は主流となっている。 来訪者の録画・録音。 非常押しボタン。 火災感知器・ガス警報器・水漏れ警報機との連動。 玄関ドアや窓に設置された防犯スイッチ(マグネットスイッチ)と連動し、ドアや窓の開閉を警報する機能。 一斉放送:管理室親機から住戸インターホンのスピーカーを通じて一斉放送する機能。 宅配ボックス連動:宅配ボックスへの着荷をインターホンの液晶画面などで通知する機能。 マンション内の警報を電話回線で管理センターなどに通報する機能。 気象庁の緊急地震速報(予報)を受信し、音声や液晶表示で住戸内に知らせる機能。 非接触キーリーダーを玄関インターホンに内蔵し、オートロックの解錠を行うと同時に、宅配の着荷表示やエレベーターの呼び寄せを行う機能。 エレベーター連動:インターホンの呼び出しや、非接触キーの情報から目的の階を判断し、その階に自動的にエレベータを停止させる機能。 インターネット連携:インターネット経由で携帯電話に来客や警報があったことを通知したり、携帯電話から宅内の電気設備を制御できる機能。 携帯電話との連携:インターネットを経由での連携や、部屋番号を電話番号に変換して携帯電話を呼び出すなど、メーカー、機種によりさまざまなパターンがある。スマートフォンから応答し、オートロックの解錠も可能になり、いわゆる物件をIoT化できるとともに、再配達問題の解消にも繋がるとされている。
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