マレーシアにおけるコピティアム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 10:21 UTC 版)
「コピティアム」の記事における「マレーシアにおけるコピティアム」の解説
シンガポールにあるようなコピティアムは、マレーシアでも至る所で見られる。しかし、2国間では差異もみられ、マレーシアにおけるコピティアムの特徴として以下が挙げられる。 マレーシアにおいて「コピティアム」という言葉は、特に中国系のコーヒーショップを指す。食事をとる場所が集まったフードコートやホーカー・センターは、「コピティアム」と呼ばれない。 コピティアムの料理は、普通はもっぱらマレーシア式中華料理のみである。 コピティアムで提供されるメニューは、通常料理の写真が表示されているシンガポールより情報の提供が少ない。 多分食べた食べ物はカレー麺、チーチョンファン(ねばねば麺)、炒飯、炒麺、ナシレマッ、トースト、チェンドルなど。その上、価格は通常、食べ物と飲み物の両方でrm10(320円ぐらい)を超えません。最も有名なものは、ガーニードライブ (Gurney Drive, ジョージタウン、ペナン) 、イポーダウンタウン(Downtown Ipoh) 、チャイナタウンクアラルンプール (Downtown Chinatown, Kuala Lumpur) 、ペタリンジャヤ、スバンジャヤ、クランことができます。 近年は新たな形態のコピティアムが出現している。懐古趣味や富裕層の増加などの社会の流れの中、古風な店舗がリバイバルして人気を呼び、かつてのコピティアムに似せた店舗も増えた。これらの新しく作られたコピティアムはファーストフード店のようになり、装飾の点では古きコピティアムを思い起こさせるものの、伝統的な店舗建築そのものではなく、ショッピングモールのような、よりモダンで衛生的な雰囲気も併せ持つ。 これはスターバックスやザ・コーヒービーン・アンド・ティーリーフなどの外国のコーヒーチェーン店による、いわゆる「コーヒー・カルチャー」が巻き起こった後に現れたものである。新しいコピティアムもこうしたコーヒー・カルチャーを知った上で、地元の風味や手頃な価格を取り入れて、利益が上がる代替商品を提供するようになった。マレーシアにおける近代的なコピティアムのパイオニア的存在に、「アンクル・リム (Uncle Lim) 」というブランドの店舗がある。多くのコピティアムがそのコンセプトに従い、今日ではマレーシアの各所で100以上のブランドを展開している。 近年では正統派コピティアムを体験できる、本格的な地元のコーヒーや、炭で網焼きしてバターやカヤを塗ったトースト、柔らかいゆで卵などを主に提供している店舗もある。また、中には朝食やランチ、ディナーといった、広範囲にわたる食事メニューを提供する店舗もある。
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