マツノマダラカミキリ
和名:マツノマダラカミキリ |
学名:Monochamus alternatus |
コウチュウ目,カミキリムシ科 |
分布:本州(北限記録は青森県),四国,九州,佐渡,隠岐,伊豆諸島,対馬,五島列島,甑列島,種子島,屋久島,奄美大島,沖永良部島,沖縄本島など。他に人為分布として小笠原諸島,宮古島。 |
写真(上):後食中のマツノマダラカミキリ雌成虫 |
写真(下):マツ材線虫病によって枯損した若齢マツ林 |
説明 成虫の体長18〜28mm。マツ類の穿孔性害虫で,松枯れをもたらすマツノザイセンチュウ(北米から侵入)の媒介者として有名。マツからの成虫の脱出は関東では5月〜7月。成虫は健全なマツの枝の樹皮を食べ,このとき体内に寄生していたマツノザイセンチュウがマツ樹体内に移行する。雌成虫は衰弱・枯損したマツの樹皮に噛み痕をつけて1個ずつ産卵する。生涯産卵数は平均約100個。幼虫は内樹皮を摂食したのち,材内に蛹室を作って蛹で越冬し,翌年羽化脱出する。防除は枯損木の焼却,薬剤散布などが主流だが,生物的防除法として捕食者や昆虫病原菌による方法も研究されている。 |
固有名詞の分類
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