マツバノタマバエ
和名:マツバノタマバエ |
学名:Thecodiplosis japonensis Uchida et Inouye |
ハエ目,タマバエ科 |
分布:日本全土,朝鮮半島 |
写真(上):マツバノタマバエの被害 |
写真(下):虫こぶ(マツバタマフシ)内のマツバノタマバエ幼虫 |
説明 成虫の体長は1.5〜2.6mm,成熟幼虫は体長約3mm。アカマツやクロマツなど二葉マツ類の針葉の根元に虫こぶ(マツバタマフシ)を作る害虫である。本種の被害を受けた針葉は短くなり(健全葉の約1/3),秋の終わりから翌春にかけて茶色に変色して枯れ落ちる。年1回発生し,4〜6月に羽化した成虫は交尾後,伸長を始めた1〜1.5cmの葉に産卵する。9月には針葉の根元が肥大して虫こぶが成熟する。虫こぶ内には複数の幼虫が生息する。10〜1月に幼虫は虫こぶを脱出して土中で冬を越し,翌春に繭を作って蛹になる。本種の被害はクロマツよりアカマツに多く発生する傾向が強く,被害も大きい。アカマツで虫こぶ形成率50%程度の被害が2年以上続くと,ほとんどの木は枯死する。韓国ではマツの最重要害虫として知られる。 |
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