ポンド (通貨)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 12:33 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ポンド(オランダ語: pond)、パウンド(英語: pound)は、いくつかの国で使用される通貨の単位である。代表的なものはイギリスのスターリング・ポンド(UKポンド)。漢字では磅があてられている[1]。
ポンドという名称は質量の単位にもあるが、通貨のポンドは、かつて1トロイポンドの高純度の銀を通貨の単位として使用していたことに由来する。質量のポンドと同じく、ラテン語で重さを表す pondus が語源。
ポンドはかつては "libra" という名称(ラテン語で天秤の意味)であったことから、UKポンドをはじめ多くのポンドの通貨記号は "L" の筆記体からきた "£" である。記号を互いに区別するため、£ のあと(まれに前)に国名の略記をつける。たとえば、キプロス・ポンドは £C となる(ただし、イギリスの場合は sterling の略の stg をつける)。£ はイタリア・リラにも使用されていた(イタリアでは2002年1月1日以降はユーロが使われている)。
現行通貨
ポンドを通貨単位とする国および地域は以下の通りである。
- イギリス - イギリス・ポンド(スターリング・ポンド、pound sterling、単にsterlingとも言う)
- エジプト - エジプト・ポンド
- レバノン - レバノン・ポンド
- シリア - シリア・ポンド
- スーダン - スーダン・ポンド
- 南スーダン - 南スーダン・ポンド
以下の地域で使用されるポンドは、イギリス・ポンドと同等の価値を持つ。
- セントヘレナ - セントヘレナ・ポンド
- フォークランド諸島 - フォークランド諸島ポンド
- マン島 - マン島ポンド
- ジブラルタル - ジブラルタル・ポンド
- ガーンジー島 - ガーンジー・ポンド
- ジャージー島 - ジャージー・ポンド
アイルランドでも、かつてはポンドを通貨単位としていた(アイルランド・ポンド)。アイルランドのポンドは「プント」ともいう。この通貨は1928年にSaorstát poundという名前で発行され、1979年までイギリス・ポンドと等価であった。アイルランドでは1999年にユーロに切り換えられた。また、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカでもかつてポンドを通貨単位としていた。マルタでは、1983年に通貨の名称をポンド(マルタ・ポンド)からマルタ・リラに変更し、さらにこれも2008年1月からユーロに切り替えられた。
廃止された通貨
- アイルランド・ポンド
- オーストラリア・ポンド
- ガーナ・ポンド
- カナダ・ポンド
- ガンビア・ポンド
- キプロス・ポンド
- サモア・ポンド
- ザンビア・ポンド
- ジャマイカ・ポンド
- スコットランド・ポンド
- ナイジェリア・ポンド
- 西アフリカ・ポンド
- 西インド・ポンド
- ニュージーランド・ポンド
- バハマ・ポンド
- バミューダ・ポンド
- バルバドス・ポンド
- パレスチナ・ポンド
- ビアフラ・ポンド
- フィジー・ポンド
- フランス・ポンド
- マラウイ・ポンド
- マルタ・ポンド
- 南アフリカ・ポンド
- リビア・ポンド
- ローデシア・ポンド
- ローデシア・ニヤサランド・ポンド
脚注
出典
関連項目
「ポンド (通貨)」の例文・使い方・用例・文例
- 今リンゴは1ポンドあたり55セントぐらいが普通です
- 彼はそのテーブルに50ポンドの値をつけた
- 豚肉はポンドいくらで売っている
- 彼は円をポンドに替えた
- 円はポンドに対して堅調を維持した
- この橋は少なくとも2,000ポンドの重量を支えられるだろう
- 1ポンド
- 6ポンド
- 彼は部屋を1か月80ポンドで友だちに貸した
- 入場料は1人につき2ポンドです
- バター1ポンド
- この荷物の重さは5ポンドです
- 彼女は少なくとも10ポンドはやせたいと思っている
- この本の値段は5ポンドです
- 1ポンド紙幣
- 肉は1ポンドいくらで売られているのですか
- 4分の1ポンドのコーヒー
- その資産は3000万ポンドと査定された
- 彼は体重が140ポンドあった
- 彼は体重が150ポンドある
「ポンド (通貨)」に関係したコラム
-
FXのアノマリー(anomaly)とは、FX(外国為替証拠金取引)において、ファンダメンタルズやテクニカルでは理論的な裏付けのできない事象のことです。以下は、FXにおいてアノマリーといわれる事象の一覧...
-
FX(外国為替証拠金取引)の仲値とは、銀行などの金融機関が、顧客との取引の際に用いる為替レートのことです。仲値は、TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)とも呼ばれま...
-
CFD取引では、レバレッジや取引単位が銘柄によって異なるため、損益の計算方法がやや複雑です。また、海外の株式や株価指数、コモディティ、債券の場合は、その国の通貨で取引が行われるため、さらに計算が複雑に...
- ポンド (通貨)のページへのリンク