ポルトガル人移民
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 00:17 UTC 版)
全世界で1億人以上の人々がポルトガル人を祖先に持つとされている。16世紀には植民地の拡大に伴い、インド、アメリカ大陸、マカオ、東ティモール、マレーシア、インドネシア、アフリカなど世界中へポルトガル人が入植した。 19世紀末から20世紀初期にかけてポルトガル人が大量にブラジルへ移民した。約3500万人のブラジル人は近い先祖がポルトガル人である。 かなりの数のポルトガル系移民がこれらの国に存在する。 ヨーロッパアメリカアフリカアジア・オセアニアフランス(約100万人) ルクセンブルク(ポルトガル系が人口の15%) ドイツ スイス ベルギー アンドラ イギリス ブラジル アメリカ合衆国 カナダ バルバドス ベネスエラ 南アフリカ(約50万人) アンゴラ モザンビーク カーボベルデ サントメ・プリンシペ ギニアビサウ ナミビア マカオ(中国領) オーストラリア インド(主にゴア) 東ティモール マレーシア スリランカ アラブ首長国連邦 ポルトガルのセファルディム(の子孫)はイスラエル、オランダ、アメリカ合衆国、フランス、トルコなどにおいても重要な勢力である。 アメリカ合衆国では、ニュージャージー州、ニューイングランドとカリフォルニア州にポルトガル人コミュニティが存在するし、ハワイのポルトガル人コミュニティは150年の歴史を持つ。カナダ、特にオンタリオ州、ケベック州、ブリティッシュコロンビア州では、1940年代以降ポルトガル人コミュニティが大きく発展している。アルゼンチンとウルグアイには、20世紀初期からポルトガル人が移住。ポルトガル人コミュニティの強い影響があるカリブ海諸島、特にバミューダやバルバドスでポルトガル人漁師が多く存在する。 20世紀初期に、ポルトガル政府はアンゴラとモザンビークへの移住を奨励し、結果、1970年代までにアフリカに住むポルトガル人は約65万人にもなった。1975年にアフリカの植民地が次々と独立すると、多くのポルトガル人は本土へと帰国したが、そうでないものは南アフリカへ移住した。これは現在、アフリカ最大のポルトガル人勢力である。 異人種間結婚と文化的影響の結果、ポルトガル系の人々はポルトガル旧植民地よりも多く見られるようになった。特にマレーシア、バルバドス、アルーバ、キュラソー島、ガイアナ、赤道ギニア、スリランカなどに多くポルトガル系が存在する。
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