ポルトガル人の礼拝堂の遺構群
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ポルトガル人の礼拝堂の遺構群 (Remains of Portuguese Chapel, ID761-005) はアルブレダにある遺跡で、登録面積は 0.006 ha である。アルブレダは、ロウアー・ニウミ地区に属するマンディンゴ人が暮らす村落で、この村自体が緩衝地域に指定されている。アルブレダにはポルトガル、フランスなど領有国が転々とした結果残された遺構が複数現存し、17世紀後半にフランス人が建てた奴隷貿易の拠点の廃墟なども残るが、世界遺産に登録されているのはポルトガル人の礼拝堂とCFAOの社屋のみである。 前述のように、ポルトガル人がガンビア川流域に初めて到達したのは15世紀半ばのことであった。アルブレダの礼拝堂はそれから半世紀と経たない15世紀後半のうちに、ポルトガル人によって建造されたと考えられている。現在は砂岩やラテライトを使った壁面の半分以上が、当時の姿のまま建っているに過ぎないが、そこから30 m 程離れたところに孤立している壁も、関連する教会施設の遺跡と考えられている。 この遺構は、サン・ドミンゴと同じく、ごく初期の交流の様子を伝えるものとして推薦資産に加えられた。
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