CFAOの社屋
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「クンタ・キンテ島と関連遺跡群」の記事における「CFAOの社屋」の解説
CFAOの社屋 (CFAO Building, ID761-006) はフランス西アフリカ会社の店舗兼住居の廃墟で、登録面積は0.03 haである。 アルブレダの川辺にあるレンガと石を使った2階建ての建物で、かつては1階部分が店舗、2階部分が社員の住居となっていた。かなり長い間様々な材質で補修された形跡などはあるが、最初に誰が建てたのかは分からなくなっている。 アルブレダは、クンタ・キンテ島の対岸にフランス人が築いた交易拠点が元になっており、1814年から1857年にはガンビア川流域の唯一のフランス領として、重要な貿易拠点となっていた。その時代に含まれる1847年の地図には、現在CFAOの社屋があるのと同じ場所に石造建築物が描かれているので、そのときにはすでにこの建物が存在していたと推測されている。しかし、CFAOがこの建物を購入したのは、アルブレダがイギリス領となったあとの1902年のことである。このことは、アルブレダがイギリス領となった後にも、フランス人が貿易目的で舞い戻ったことの証拠となっている。 このCFAOの社屋は、ガンビア政府の推薦書の中で登録基準との対照が明示されていない。ただし、アルブレダ村自体は、クンタ・キンテ島の要塞やジュフレなどとともに、ヨーロッパ人たちとの交易の歴史や、その進展の中で奴隷貿易が行われてきたことと結び付けられている。
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