ポルチオ
ポルチオとは
ポルチオ(portio)は、いわゆる「子宮口」のことであり、子宮が膣と繋がっている境界の部分の俗称。肉厚で、普段はほぼ閉じている。膣の奥から突き出した突起状の臓器(のような外観をしている)。膣口から指などを挿入して直に触れて刺激できる場合も多い(これは人による)。ポルチオはクリトリス等と同様にきわめて性感を得やすい部位(性感帯)とされる。女性の子宮は部位ごとに「子宮頸部(子宮口)」と「子宮体部」に分けられる。子宮頸部の先端がポルチオである。
ポルチオの語源
ポルチオの語源は、ラテン語の「portio」である。portio は英語の portion に対応する語であり、この語そのものは「部分」を意味する。解剖学の用語で「子宮頸部」を portio vaginalis といい(学術用語なのでラテン語の名称である)、これを略して portio = ポルチオが単体で用いられるようになったと解釈できる。英語では「ポルチオ」は( portio のような言い方ではなく) cervix (サーヴィックス)と呼ばれることが多い。これは元々ラテン語で「頸部」を意味する言葉である。
ポルチオと子宮頸がん
ポルチオこと子宮頚部は「子宮頸がん(子宮頸癌)」の発生する箇所としても知られる。20代後半からと若い世代が発症しやすく、発見が遅れて症状が進行すると子宮を取り除かなくてはならなくなる場合もある。最悪の場合は死に至る。ただし子宮頸がんの進行はかなり遅く、定期的に検診を受けることで早期に発見・治療できる。検査による発見も比較的容易で、治療も比較的容易とされる。2年に1回の頻度で検診を受けることが推奨されている。頸(頚)の表記
ちなみに「子宮頸部」は「子宮頚部」と表記されることもある。「頸」と「頚」は異字体の関係(「頚」は「頸」の略字)であり、どちらも「くび(首)」を意味する。「頸」も「頚」も表外字(常用外漢字)ではあるが、どちらも医学分野ではよく用いられる。ポルチオ
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