ホワイト・クイーンとブラック・クイーンの啓示とは? わかりやすく解説

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クイーン II

(ホワイト・クイーンとブラック・クイーンの啓示 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/02 13:31 UTC 版)

『クイーン II』
クイーンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1973年8月 - 1974年2月
トライデント・スタジオ
ジャンル ハードロック
時間
レーベル
プロデュース
専門評論家によるレビュー
クイーン アルバム 年表
戦慄の王女
(1973年)
クイーン II
(1974年)
シアー・ハート・アタック
(1974年)
『クイーンII』収録のシングル
  1. 輝ける7つの海
    リリース: 1974年2月23日
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クイーンII』(Queen II)は、イギリスロックバンドクイーンの2作目のアルバム。本国では1974年3月8日に発売され、日本では3か月後の6月25日に発売された。邦題には『ホワイト・クイーンとブラック・クイーンの啓示』という副題が付けられていた。

解説

バンド初のコンセプト・アルバムであり、前作『戦慄の王女』によるプレスからの酷評に対する回答でもあった。

レコード発売当時は、ギタリストのブライアン・メイ中心の「サイド・ホワイト」と、ボーカルのフレディ・マーキュリー作の楽曲のみの「サイド・ブラック」の2つに分けるという形式がとられた。この「白と黒」というコンセプトは、メドレー形式の曲の収録方法、アルバムジャケットの裏表や見開きの写真にも貫かれており、片面ずつのトータル性や「白と黒」が対になったコンセプトを1枚のアルバムとして押し出していた。

ライブにおいても、ライティングの効果を無視してこのコンセプトが用いられた。しかし、CD化に際して上述のようなコンセプトも失われた。ただ、できるだけこのコンセプトを守るため、サイド・ブラックの始まりを飾る「オウガ・バトル」の冒頭には、長めの空白が挿入されている。

デビュー当初から、ルックス面におけるグラムロックの影響、作品にみられるクラシックの影響や組曲的、メドレー的な曲構成、レコードのA面・B面をトータルコンセプトの元に作る作風などから、一部ではプログレッシブ・ロックの要素をアルバムに取り入れたともいわれた。

メインジャケットは、フレディ以外のメンバーは白の衣装を着た写真を希望していたが、フレディの強い要望で黒のジャケットが採用された。また、映像作品『グレイテスト・ビデオ・ヒッツ1』のジャケットにも流用された。

また、ガンズ・アンド・ローゼズアクセル・ローズは「オレが死んだら『クイーンII』を棺に入れてくれ」と述べたという逸話がある。

発売日

収録曲

「フェアリー・フェラーの神技」の原案となった、リチャード・ダッドの同名の絵画

レコード発売当初は「サイド・ホワイト」「サイド・ブラック」と、各面が分かれ「A面」「B面」という区別がなかった。ジャケットは、表裏がブラック、見開きはホワイトが、それぞれ基調とされた。

特記を除き、リードボーカルはフレディ・マーキュリーが担当。

サイド・ホワイト
writing_credits yes
#タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
1.「プロセッション」(Procession)ブライアン・メイブライアン・メイ 
2.「父より子へ」(Father To Son)メイメイ 
3.「ホワイト・クイーン」(White Queen (As It Began))メイメイ 
4.「サム・デイ・ワン・デイ」(Some Day One Day)メイメイメイ
5.「ルーザー・イン・ジ・エンド」(Loser In the End)ロジャー・テイラーロジャー・テイラーテイラー
サイド・ブラック
#タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
6.オウガ・バトル(Ogre Battle)フレディ・マーキュリー 
7.「フェアリー・フェラーの神技」(The Fairy Feller's Master-Stroke)マーキュリー 
8.「ネヴァーモア」(Nevermore)マーキュリー 
9.マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン(The March of the Black Queen)マーキュリーマーキュリー、テイラー
10.「ファニー・ハウ・ラヴ・イズ」(Funny How Love is)マーキュリー 
11.輝ける7つの海(Seven Seas of Rhye)マーキュリー 
合計時間:
ボーナストラック (1991 ハリウッド・レコード)
#タイトル作詞・作曲時間
12.「シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン」(See What a Fool I've Been)メイ
13.「オウガ・バトル (1991 ボーナス・リミックス)」(Ogre Battle (1991 Bonus Remix))マーキュリー
14.「輝ける7つの海 (1991 ボーナス・リミックス)」(Seven Seas of Rhye (1991 Bonus Remix))マーキュリー
合計時間:
2011 ボーナスEP
#タイトル作詞・作曲時間
1.「シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン (BBCセッション 1973/7 - 2011リミックス)」(See What a Fool I've Been (BBC session, July 1973 - remix 2011))メイ
2.「ホワイト・クイーン (ライヴ・アット・ハマースミス・オデオン 1975/12)」(White Queen (As It Began) (live at Hammersmith Odeon, December 1975))メイ
3.「輝ける7つの海 (インストゥルメンタル・ミックス 2011)」(Seven Seas of Rhye (instrumental mix 2011))マーキュリー
4.「ネヴァーモア (BBCセッション 1974/4)」(Nevermore (BBC session, April 1974))マーキュリー
5.「シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン (シングル「輝ける7つの海」B面)」(See What a Fool I've Been (B-side version, February 1974))メイ
合計時間:
2011 iTunes ボーナス・ビデオ
#タイトル作詞作曲・編曲
6.「ホワイト・クイーン (ライヴ・アット・ザ・レインボー 1974年)」(White Queen (As It Began) (live at The Rainbow '74))  
7.「輝ける7つの海 (ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム 1986年)」(Seven Seas of Rhye (live at Wembley Stadium '86))  
8.「オウガ・バトル (ライヴ・アット・ハマースミス・オデオン 1975年)」(Ogre Battle (live at Hammersmith Odeon '75))  

担当

クイーン

スタッフ

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