クイーン II
『クイーン II』 | ||||
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クイーン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1973年8月 - 1974年2月 トライデント・スタジオ | |||
ジャンル | ハードロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
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プロデュース |
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専門評論家によるレビュー | ||||
クイーン アルバム 年表 | ||||
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『クイーンII』収録のシングル | ||||
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『クイーンII』(Queen II)は、イギリスのロックバンド・クイーンの2作目のアルバム。本国では1974年3月8日に発売され、日本では3か月後の6月25日に発売された。邦題には『ホワイト・クイーンとブラック・クイーンの啓示』という副題が付けられていた。
解説
バンド初のコンセプト・アルバムであり、前作『戦慄の王女』によるプレスからの酷評に対する回答でもあった。
レコード発売当時は、ギタリストのブライアン・メイ中心の「サイド・ホワイト」と、ボーカルのフレディ・マーキュリー作の楽曲のみの「サイド・ブラック」の2つに分けるという形式がとられた。この「白と黒」というコンセプトは、メドレー形式の曲の収録方法、アルバムジャケットの裏表や見開きの写真にも貫かれており、片面ずつのトータル性や「白と黒」が対になったコンセプトを1枚のアルバムとして押し出していた。
ライブにおいても、ライティングの効果を無視してこのコンセプトが用いられた。しかし、CD化に際して上述のようなコンセプトも失われた。ただ、できるだけこのコンセプトを守るため、サイド・ブラックの始まりを飾る「オウガ・バトル」の冒頭には、長めの空白が挿入されている。
デビュー当初から、ルックス面におけるグラムロックの影響、作品にみられるクラシックの影響や組曲的、メドレー的な曲構成、レコードのA面・B面をトータルコンセプトの元に作る作風などから、一部ではプログレッシブ・ロックの要素をアルバムに取り入れたともいわれた。
メインジャケットは、フレディ以外のメンバーは白の衣装を着た写真を希望していたが、フレディの強い要望で黒のジャケットが採用された。また、映像作品『グレイテスト・ビデオ・ヒッツ1』のジャケットにも流用された。
また、ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズは「オレが死んだら『クイーンII』を棺に入れてくれ」と述べたという逸話がある。
発売日
収録曲

レコード発売当初は「サイド・ホワイト」「サイド・ブラック」と、各面が分かれ「A面」「B面」という区別がなかった。ジャケットは、表裏がブラック、見開きはホワイトが、それぞれ基調とされた。
特記を除き、リードボーカルはフレディ・マーキュリーが担当。
writing_credits yes | |||
# | タイトル | リード・ボーカル | 時間 |
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1. | 「プロセッション」(Procession) | ||
2. | 「父より子へ」(Father To Son) | ||
3. | 「ホワイト・クイーン」(White Queen (As It Began)) | ||
4. | 「サム・デイ・ワン・デイ」(Some Day One Day) | メイ | |
5. | 「ルーザー・イン・ジ・エンド」(Loser In the End) | テイラー |
# | タイトル | 作詞・作曲 | リード・ボーカル | 時間 |
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6. | 「オウガ・バトル」(Ogre Battle) | フレディ・マーキュリー | ||
7. | 「フェアリー・フェラーの神技」(The Fairy Feller's Master-Stroke) | マーキュリー | ||
8. | 「ネヴァーモア」(Nevermore) | マーキュリー | ||
9. | 「マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」(The March of the Black Queen) | マーキュリー | マーキュリー、テイラー | |
10. | 「ファニー・ハウ・ラヴ・イズ」(Funny How Love is) | マーキュリー | ||
11. | 「輝ける7つの海」(Seven Seas of Rhye) | マーキュリー | ||
合計時間: |
担当
クイーン
- フレディ・マーキュリー – ボーカル、コーラス、ピアノ、ハープシコード (#7)
- ブライアン・メイ – ギター、ボーカル、コーラス、ピアノ(#2)、チューブラーベル(#9)
- ロジャー・メドウズ・テイラー – ドラムス、コーラス、ボーカル、パーカッション、マリンバ(#5)、ゴング(#6)
- ジョン・ディーコン – ベース、ギター(#2)
スタッフ
チャート最高順位
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