ほくめい【ホクメイ】(工芸作物)
登録番号 | 第4775号 | |
登録年月日 | 1995年 11月 8日 | |
農林水産植物の種類 | 茶 | |
登録品種の名称及びその読み | ほくめい よみ:ホクメイ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 埼玉県 | |
品種登録者の住所 | 埼玉県浦和市高砂3丁目15番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 松本武夫 淵之上康元 田中萬吉 米丸忠 船越昭治 岡野信雄 北田嘉一 中島健太 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「さやまかおり」に「やぶきた」の選抜系統を交配して育成された固定品種であり,育成地におけるほう芽期及び摘採期がやや晩,耐寒性が強く,やや多収,良品質の煎茶用品種である。 樹姿は直,樹勢は強,株張りは中,葉層の厚さはやや厚である。摘採期の茶芽の揃い,芽数及び摘芽の本葉の開葉数は中,摘芽長はやや長,百芽重は大である。新葉の形は楕円~長楕円,大きさはやや大,厚さは中,色は濃緑,光沢は多,葉質は中である。成葉の形は楕円,大きさはやや大,葉面のしわはやや少,葉縁の波は少,内折度及び反転度は小である。枝条の分枝数及び節間長は中,着葉角度はやや鈍,ほう芽期及び摘採期はやや晩,さし木の発根性は良,幼木及び成木の収量性はやや多である。製品の外観の形状,色沢,内質の水色及び滋味は中上,香気は上である。赤枯抵抗性及び青枯抵抗性は強,裂傷型凍害抵抗性及び炭そ病抵抗性はやや強である。 「やぶきた」と比較して,新葉の色が濃緑であること,成葉の形が楕円であること,成葉の内折度が小さいこと,ほう芽期及び摘採期が晩いこと,青枯抵抗性が強いこと等で,「さやまみどり」と比較して,成葉の反転度が小さいこと,枝条の節間長が短いこと,赤枯抵抗性及び裂傷型凍害抵抗性が強いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,埼玉県茶業研究所((現埼玉県茶業試験場)入間市)において,昭和40年に「さやまかおり」に「やぶきた」の選抜系統を交配し,その実生の中から選抜,育成された固定品種である。初期は個体養成,42~48年に個体選抜,49年から栄養系比較試験及び特性検定試験,59年から系統適応性試験等の試験を行って地域適応性を検討し,その特性を確認して育成を完了した。 |
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