ブータンシボリアゲハ
ブータンに生息する蝶の一種。羽に3つの尾を持ち、また羽の一部が鮮やかな緋色をしている。
ブータンシボリアゲハは、1930年代にイギリス人の探検家により発見され、標本が採集されているが、以降2010年代にいたるまで一切の目撃例がなかった。そのため「幻の蝶」の異名を持つ。
2011年に日本蝶類学会とブータンとの共同調査隊が約80年ぶりにブータンシボリアゲハを発見し、生息していることを確認した。
2011年11月には、ブータンから日本へ友好の証として、2匹のブータンシボリアゲハの標本が贈られている。
2011年10月にはブータンのジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王が結婚し、日本に国賓として訪れている。日本国内でもブータンに注目が集まり、同国内で採用されている「国民総幸福量」などが紹介された。
関連サイト:
「ヒマラヤの貴婦人」ブータンシボリアゲハ謁見記(その1) - NHK科学文化部(かぶん)ブログ
「ヒマラヤの貴婦人」ブータンシボリアゲハ謁見記(その2) - NHK科学文化部(かぶん)ブログ
ブータンシボリアゲハ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/30 22:50 UTC 版)
ブータンシボリアゲハ(学名 Bhutanitis ludlowi Gabriel)は、チョウ目・アゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科・シボリアゲハ属に分類されるチョウの一種。
- ^ a b c “Conifer Specialist Group 1998. Bhutanitis ludlowi. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.” (英語). IUCN. 2011年10月30日閲覧。
- ^ a b c d e f “秘境ブータン 幻のチョウを追う”. NHKスペシャル (2011年10月30日). 2011年10月30日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2021年4月21日). “羽ばたけブータンシボリアゲハ!「好き」を追い続ける記者の夢とともに|NHK”. www.nhk.or.jp. 2023年6月30日閲覧。
- ^ a b “幻の大蝶、ブータンで80年ぶり確認 日本の調査隊”. 朝日新聞社 (2011年10月27日). 2011年10月30日閲覧。
- ^ 五十嵐邁の調査ノートには、ブータンシボリアゲハの標本の写真が収録されていた。
- ^ a b “幻のチョウ 日本調査隊が確認”. NHK (2011年10月28日). 2011年10月30日閲覧。
- ^ “「ヒマラヤの貴婦人」ブータンシボリアゲハ謁見記(その4・終)”. NHK (2011年10月31日). 2011年11月2日閲覧。
- ^ “幻の大蝶の標本 ブータン国王、日本調査隊に寄贈”. 朝日新聞社 (2011年11月17日). 2012年2月17日閲覧。
- ^ “幻のブータンシボリアゲハ初公開 17日から東大博物館”. 朝日新聞社 (2012年2月16日). 2012年2月17日閲覧。
- ^ “蝶類学会フォトギャラリー”. 日本蝶類学会. 2011年11月2日閲覧。
- 1 ブータンシボリアゲハとは
- 2 ブータンシボリアゲハの概要
- 3 近縁種
- ブータンシボリアゲハのページへのリンク