ブライアン・ハウの殺害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 15:10 UTC 版)
「メアリー・ベル事件」の記事における「ブライアン・ハウの殺害」の解説
3歳の男の子、ブライアン・ハウ(Brian Howe)は、自宅の外の通りで、自身の兄弟の一人、飼い犬、メアリー・ベル、そして、ノーマ・ベルと遊んでいた。ブライアンの両親が息子を目撃した最後の姿であり、1968年7月31日の午後のことであった。その日の午後になってもブライアンは帰ってこなかった。心配になった親族や近所の住民が通りを探したが、見付からなかった。午後11時10分、捜索隊が「Tin Lizzie」の上にあった2つの大きなコンクリート・ブロックの間に横たわっていたブライアンの遺体を発見した。 最初に現場に到着した警察官は、草叢や雑草の房に覆われた遺体を隠そうとした、「計画的ではあるが、ぎこちない」試みがなされている点を確認した。ブライアンの唇にはチアノーゼ現象が見られ、首には打撲傷と掻疵が複数あり、その足元には壊れたハサミが放置されていた。 検視官は、ブライアンの死因は絞殺であり、殺されてから遺体が発見されるまでの時間は最大で7時間半である、と結論付けた。犯人は、片手でブライアンの鼻孔を押し潰し、もう片方の手で彼の喉を握っていたことが明らかになった。ブライアンは、死ぬ前に脚を何度も刺されており、頭髪の一部が切り取られていた。性器の一部は切断され、腹には「M」の頭文字を刻まれるという猟奇的な所業がなされていた。 殺人の際にかかった圧力が比較的小さかったことから、検視官は、犯人は別の子供である、と結論づけた。 ブライアンの衣服や靴からは、灰色や涅色の繊維が多数発見された。これらの繊維はハウ家のどの衣類からも検出されず、犯人の手で残されたものであった。
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