ブキティンギ【Bukittinggi】
ブキティンギ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/27 23:30 UTC 版)
ブキティンギ (インドネシア語:Kota Bukittinggi)は、インドネシアの西スマトラ州にある町で、以前は同州アガム県の県庁所在地であったが、現在は県(kabupaten)に属さない市(kota)となっている。(現在のアガム県の県都はルブクバスン(Lubuk Basung))その地名は、現地語で「高い(tinggi)丘(bukit)」を意味する。植民地時代の公称は「デ・コック砦(Fort de Kock)」。
注釈
- ^ 加藤 裕『大東亜戦争とインドネシア―日本の軍政』朱鳥社、2002年9月19日、53,58以降頁。後藤や倉田の紹介する話はあくまで伝聞(また聞き)であるが、一方で、本庄からの話も、先の証言では、奥にある炊事場と呼ばれる一室(この部屋については、現地では労務者に対する拷問部屋や処刑場としても使われていたと伝えられる)について、火を焚けば酸欠を起こす、そのため電信隊の内燃機関の持込も断るほどだったとしながら、後の本庄も名を連ねている配布冊子には、そこを発電機(当然、重油か軽油なりを焚くことになる)の置き場としている等の矛盾も見られる。加藤 裕『大東亜戦争とインドネシア―日本の軍政』朱鳥社、2002年9月19日、53,58以降頁。
- ^ また、リアウ大学のフェトラ・ユリタ、ベドリアチ・イムランらの研究では、労務一般について、ブキティンギにおいても、労務者について日本等から連れてきた者がいた他、当初は賃金募集を行ったり、市の役所に出してもらっていたものの、過酷な労務実態が知られるに連れて、人が集まらなくなったため、強制的な徴用に変わったことが報告されている。“HISTORY "LUBANG JAPANG" AS THE PROTECTION OF ALLIED 1942-1945 IN BUKITTINGGI Fetra Yurita *, Bedriati Ibrahim **, Bunar”. neliti. 2022年12月6日閲覧。また、このようなブキティンギで徴用された人々はやはり逃亡防止や機密保持のために、その多くがバンドンやビアク島に連れていかれて働かされたと現地では伝えられている。したがって、ユリタらの説によれば、本庄の話は軍政初期こそ当てはまったとしても、軍政後期には当てはまらなくなっていた可能性が強い。
- ^ このような地下壕自体はインドネシア各地に存在する(参考padang
.go )。『日本の穴』とは、これらを一般的に指す言葉でもある。また、通気等の問題で立入が出来ないが、ブキティンギ市内には穴の入口が実は他にも複数あり、それらの穴は問題のパノラマパークの穴と繋がっているとする話もあるfirstychrysant.id /lubang-jepang .wordpress 。.com /2016 /07 /01 /lubang-japang-lubang-jepang-taman-panorama-bukittinggi /
出典
- ^ “KPU Bukittinggi Tetapkan Walikota dan Wakil Walikota Bukittinggi Terpilih periode 2016-2021” (Indonesian) (2015年12月22日). 2016年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月18日閲覧。
- ^ “Selamat Atas Pelantikan Walikota Dan Wakil Walikota Bukittinggi” (Indonesian) (2016年). 2016年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月18日閲覧。
- ^ 北海道新聞. (1986年12月13日)
- ^ 倉沢 愛子『二十年目のインドネシア―日本とアジアの関係を考える』草思社、1994年11月1日、169-170頁。
- ^ 越田 稜『アジアの教科書に書かれた日本の戦争 東南アジア編』梨の木舎、1990年。
- ^ 加藤 裕. “「日本の穴」スマトラ虐殺虚報の独り歩きの恐ろしさ”. 2022年11月26日閲覧。
- ^ 加藤 裕 編『スマトラ・ブキティンギ第二十五軍防空壕築造由来概略』(自費出版)、2004年。
- ^ “Menelusuri Sejarah Suram Lobang Jepang di Bukittinggi”. ”Kompas.com. 2022年12月4日閲覧。
- ^ “Merasai Kengerian Lubang Jepang di Bukittinggi”. Liputan6. Liputan6.com. 2022年12月10日閲覧。
- ^ “Jangan Sampai Tersesat di Labirin Lobang Jepang”. PESONA. PESONA GCM Group. 2022年12月5日閲覧。
- ^ “コラム - NNA ASIA・インドネシア・社会”. NNA アジア経済ニュース. 株式会社NNA. 2022年11月26日閲覧。
- 1 ブキティンギとは
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