ブエナ・ビスタ・ホーム・ビデオ
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「ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント」の記事における「ブエナ・ビスタ・ホーム・ビデオ」の解説
ブエナ・ビスタ・ホーム・ビデオは,1984年にWDTNTのレーベルとして発足し,当初はホパロン・キャシディのテープを配信するために使われていた。やがて、BVHVは、ディズニー以外のアニメーション(『空飛ぶロッキーくん』や『アルビンとチップマンクス』など)、コンサートやその他の大人向けの音楽のタイトル、The Very Best of The Ed Sullivan Showなどの特番といった様々なコンテンツに使用されるレーベルとなった。やがて、1987年2月13日、ブエナ・ビスタ・ホーム・ビデオが法人化された 。ブエナ・ビスタ」の名称は、BVHE の名義で発売されたテープの所有権者でもあったブエナ・ビスタ・ピクチャーズ・ディストリビューションから取ったものである。 1992年11月、ブエナ・ビスタ・ホーム・ビデオはジム・ヘンソン・プロダクションと世界的なジョイントベンチャーを立ち上げ、様々なマペット作品を含むヘンソンが所有する作品を販売するジム・ヘンソン・ビデオを設立した。同社はそれまで1983年から1985年までマペットのコンテンツをマペットホームビデオという名前でアメリカで販売していた。これは1998年まで続き、同社はソニー・ピクチャーズのコロンビア・トライスター・ホーム・ビデオ部門に移った。 1993年7月、ブエナ・ビスタ・ホーム・ビデオは、DICエンターテインメントと数百万ドル規模の北アメリカにおける数年間のライセンス契約に調印した。この契約には、DICの30分アニメ1,000本以上のコンテンツに加え、ホームビデオ専門レーベルの設立、インタラクティブやマルチメディアの機会も含まれていた。この契約は、DICがディズニーに売却された2000年まで続き、その後DICは翌年5月にライオンズゲート・ホームエンターテイメントと契約を交わした。 1996年4月、ディズニーとキャピタル・シティーズ/ABCとの合併に伴う再編により、ブエナ・ビスタ・ホーム・ビデオはディズニー・テレビジョン&テレコミュニケーション・グループからウォルト・ディズニー・スタジオに移管されることになった。1996年8月、ディズニーと徳間書店は、ブエナ・ビスタ・ホーム・ビデオがスタジオジブリのアニメーション映画の全世界における家庭向けソフトの販売権を取得する契約を締結した。ディズニーは、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ブエナ・ビスタ・ホーム・ビデオ、ミラマックス、タッチストーン・ピクチャーズを通じて、ジブリの15作品の英語吹き替え版を制作し、配給することになったのである。ブエナ・ビスタ・ホーム・ビデオは、1997年にブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントと改称された。 2005年、ロジャー・コーマン所有の制作会社ニューコンコルドは、ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントと販売契約を結び、BVHEに、1984年以前のニューワールド・ピクチャーズのライブラリを含む400本のコーマン制作作品のビデオ販売権を2008年まで与えることになった。 全社的な取り組みの一環として、ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメントは2007年に「ブエナ・ビスタ」ブランドをやめ、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホームエンターテイメントと改称した。しかし、同部門は法的な会社名としてブエナ・ビスタを維持した。2017年7月、GKIDSはディズニーからスタジオジブリ作品の北米における家庭向けソフトの販売権を取得したが、日本、中国、台湾における同社作品の家庭向けソフトの販売は継続して取り扱っていた。2019年3月にディズニーが21世紀フォックスを買収し、2020年1月に20世紀フォックスが20世紀スタジオに改称された後、同年数ヵ月後に20世紀フォックス・ホームエンターテイメントがウォルト・ディズニー・スタジオ・ホームエンターテイメントに編入されている。
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