ピザ店への嫌がらせ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 08:11 UTC 版)
疑惑が広まるにつれて、人身売買の拠点となっていると見なされたコメット・ピンポンは、疑惑を信じる者から多数の脅迫を受けるようになった。店主のジェームズ・アレファンティスは「とんでもない、でっち上げの陰謀論のせいで、我々は常に攻撃にさらされることになった。私は何日間も何もできていないが、早くこの状況を片付けて、恐怖にさらされている店のスタッフや友人を守りたい。」とニューヨーク・タイムズの取材に答えた。 一部の支持者はアレファンティスのInstagramのアカウントを特定し、そこに投稿されていた写真のいくつかをピザゲートの証拠であるとした。店の従業員や店主はソーシャルメディアから嫌がらせと脅迫を受け、特に店主は死の脅迫を受けた。ピザ店のYelpのページは、陰謀論関連のニュースに影響されたレビューが多数書き込まれたため、書き込みができなくなった。 ピザ店では幾つかのバンドがよく演奏を行っていたが、そのバンドも嫌がらせを受けた。Heavy Breathing というバンドの Amanda Kleinman は、Twitterに疑惑と彼女を結びつけるリプライを送られた後、アカウントを閉鎖した。Sex Stains という別のバンドはYouTubeに投稿した動画のコメント欄を閉鎖した。店に壁画を展示していた芸術家の Arrington de Dionyso は、自らが受けた嫌がらせについて詳細に語り、「これは意図的な攻撃だと思う。それもあらゆる表現の自由に対する仕組まれた攻撃だと思う」と主張した。 嫌がらせは、コメット・ピンポンのみならず、その周辺にある別のレストランや商店にも及んだ。コメット・ピンポンの3軒隣にある Besta PizzaやLittle Red Fox、著名な書店である Politics and Prose 、ビストロの Terasol などが被害に遭った。これらのレストランや商店は、脅迫や威嚇の電話を大量に受け、またネット上でも嫌がらせを受けた。 ワシントンD.C.市内の商店だけでなく、ニューヨーク市ブルックリン区のレストラン Roberta's も、従業員に危害を加えるという脅迫を含んだ嫌がらせの電話を受けた。このレストランが疑惑に巻き込まれたのは、ソーシャルメディアでの疑惑を伝える書き込みを使用したYouTubeの動画が拡散され、Roberta'sはクリントン一家のお気に入りで、クリントンに関連した性的搾取にかかわっていると主張されたためである。 テキサス州オースティンの East Side Pies も、CIAやイルミナティと関係があると疑惑を持たれ、ネット上でピザゲートに関与しているとされて嫌がらせを受け、配送トラックに落書きされる被害を受けた。 FBIは2017年3月、ピザゲートに関連した脅迫について、大統領選挙におけるロシア疑惑の捜査の一環として調査した。
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