パンクサトーニーのフィル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 07:41 UTC 版)
「グラウンドホッグデー」の記事における「パンクサトーニーのフィル」の解説
パンクサトーニーのフィルとは、パンクサトーニーで飼育されている有名なグラウンドホッグの名前である。フィルは毎年2月2日に、グラウンドホッグデーの主役として、町郊外の森の中にあるゴブラーズ・ノブという丘で占いを行う。祭は日の出前から始まり、朝の7時半のフィルの登場と天気予報がメインイベントである。言い伝えに忠実に従うならば、巣穴から出てきたグラウンドホッグの行動を観察して占いをすべきだが、実際の祭では切り株型の小屋から出てきた(引っ張り出された)フィルとともに、その年の予報が読み上げられる。 パンクサトーニー・グラウンドホッグ・クラブがフィルの普段の世話をしており、なかでも「インナーサークル」と呼ばれる特別会員達は、毎年の祭を主催し、グラウンドホッグデーにはタキシードとシルクハットを着用して登場する。 フィルの名前の由来はフィリップ王だとされ、長たらしい正式名称がつけられている。ゴブラーズ・ノブに居させられるのは当日だけで、普段はパンクサトーニーの図書館にある空調の効いた部屋で、フィリスという名の妻と一緒に飼育されており、冬眠はしていない。 フィルによる占いが始まったのは1887年で、これまでに何匹ものグラウンドホッグが「フィル」を襲名をしていると思われるが、パンクサトーニー・グラウンドホッグ・クラブは「フィルは寿命を延ばすグラウンドホッグの秘薬を飲んでいるので、毎年おなじフィルが天気予報をし続けている」と主張している。ちなみに普通のグラウンドホッグの寿命は6~10年程。また「フィルの予報はクラブのメンバーが作っているわけではなく、フィルがクラブの会長に"グラウンドホッグ語"で教えてくれている」のだという。 パンクサトーニーで祭が始まった当初は、森の中で行われる小さなイベントだったが、映画『恋はデジャ・ブ』(原題:Groundhog Day、1993年2月12日全米公開)の翌年から人口6200人あまりの町に、世界中から数万人の観光客と多くの取材陣が集まるようになった。 また、何年から始まったかは不明だが、パンクサトーニーは現在「天気予報の世界首都」を名乗っている。
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