パンクへの影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 10:11 UTC 版)
「シチュアシオニスト・インターナショナル」の記事における「パンクへの影響」の解説
70年代中盤に登場したパンクムーブメントはロンドンに飛び火し、セックス・ピストルズのプロデューサー「マルコム・マクラーレン」とグラフィックデザイナーの「ジェイミー・リード(英語版)」が、大胆に状況主義をアレンジ、Détournemen(剽窃)したスタイルによって、社会的なムーブメントを起こした。1968年にパリにおきた退屈と抑圧、性的欲求不満に端を発した状況主義的学生の運動(五月革命)は、約10年のタイムラグとロックのリフレクションを通じてロンドンへと至ると、よりファッショナブルでポップな文化を生み出す。 皮肉なことに、やがてパンクは多くのファッションデザイナーの称賛を浴びることとなり、その後のファッションデザインに大きな影響を与え、マルクスやドゥボールが批判していた「スペクタクルな商品崇拝」の前衛となってしまう。五月革命同様、現在ではより巨大化した資本主義のなかで、パンクもまた一面においては消費社会に流通し消費される記号となってしまった。
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