パペット・アニメーション時代とは? わかりやすく解説

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パペット・アニメーション時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/23 04:44 UTC 版)

アレクサンドル・プトゥシコ」の記事における「パペット・アニメーション時代」の解説

1927年モスクワモスフィルム撮影所入社した時から、プトゥシコの映画人生はスタートした最初は他の監督短編ストップモーション・アニメーション映画人形パペット)を作っていた。しかし、ほどなく監督になり、Bratishkinという名前のキャラクター主人公としたサイレントパペット・アニメーション映画シリーズ撮りだした。そのシリーズ1928年から1932年まで続き、プトゥシコは監督美術担当したその間、プトゥシコはさまざまなアニメーション技術実験(たとえば、同一フレームパペット実写合成させること)を繰り返した。プトゥシコの特撮技術有名になった。しかし、それらの作品は現在では残っていない。 1933年、プトゥシコは長年わたって集めてきたスタッフとともに最初長編映画『新ガリバー』(ru:Новый Гулливер (фильм))の撮影開始した脚本・監督はプトゥシコで、長編アニメーション映画としてばかりでなく、ストップモーション・アニメーション実写合成した映画としても、世界最初期映画の1本である(最初というのであればオブライエンの『ロスト・ワールド』は1925年『キング・コング』1933年だが、『新ガリバー』はより技術的に手が込んでいて、しかも3000体に及ぶパペット使っている)。原作はもちろん『ガリヴァー旅行記』だが、共産主義視点から語られている。少年夢の中でガリバーになってリリパット国に上陸し資本主義迫害を受け、搾取されるというストーリーである。『新ガリバー』は1935年公開された。ミラノ国際映画祭では特別賞受賞した。 『新ガリバー』の成功で、プトゥシコはモスフィルムに、後にthe Ptushko Collective呼ばれるストップモーション・アニメーション製作スタジオを持つことが許された。このスタジオで1936年から1938年にかけて40本もの短編アニメーション映画作られた。プトゥシコはほとんどの作品監修つとめたが、自分監督をすることはあまりなかった。映画内容は、後にプトゥシコが大きな成功を得ることになる、ロシア民話おとぎ話基づいたのだった1938年、プトゥシコは長編第2作黄金の鍵』(ru:Золотой ключик (фильм))の製作に着手した。『新ガリバー』同様、ストップモーション・アニメーション実写合成させた映画である。『ピノッキオの冒険』の翻案で、ディズニー『ピノキオ』公開する2年前のことだった。『黄金の鍵』はソビエト国内では大成功収めたが、国外へ配給はされなかった。成功であったにもかかわらず、『黄金の鍵』はプトゥシンコが最後に手掛けたアニメーション映画になった第二次大戦中モスクワのほとんどの映画人たちはカザフスタンアルマトイ疎開させられた。もちろんプトゥシコもその中に含まれた。プトゥシコは特撮仕事続けたが、戦争が終わるまで監督はしなかった。

※この「パペット・アニメーション時代」の解説は、「アレクサンドル・プトゥシコ」の解説の一部です。
「パペット・アニメーション時代」を含む「アレクサンドル・プトゥシコ」の記事については、「アレクサンドル・プトゥシコ」の概要を参照ください。

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