バシリカ、十字架と修道院とは? わかりやすく解説

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バシリカ、十字架と修道院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 19:45 UTC 版)

戦没者の谷」の記事における「バシリカ、十字架と修道院」の解説

ファイル:ValleDeLosCaidos Main cupola1.jpg キューポラ円屋根)のモザイク画 谷には、花崗岩稜線くりぬいた世界最大級のバシリカ「バジェ・デ・ロス・カイードスのサンタ・クルス聖堂」(Basílica de la Santa Cruz del Valle de los Caídos)と、152.4mという世界一の高さを誇る石造十字架そびえている。 1960年ローマ教皇ヨハネ23世地下納骨堂バシリカ聖堂)の格を認めた地下バシリカ空間は、掘り抜いたものとしてはローマサン・ピエトロ大聖堂地下納骨堂より広い。サン・ピエトロ大聖堂と争うことをはばかり入り口近く内部には間仕切り壁つくられており、通路のかなり広い部分奉献されないままになっている。 ペドロ・ムフルサとディエゴ・メンデスがそれぞれ均等な広さ設計した本堂は、フランコによれば「時が忘れ去ることを拒む不朽の業績」であり、20世紀スペイン建築記念碑となっている。それはエル・エスコリアル修道院つくったフアン・デ・エレーラの古典建築リバイバル意図したスペイン独自のネオ・エレリア様式設計されていた。アルベルト・シュペーアや、ベニート・ムッソリーニによるローマエウローパのような国際的古典主義根ざしたこの建築様式は、戦後スペイン公共建築広く採用された。 正面入り口頭上十字架基礎部分刻まれ神々彫刻は、フアン・デ・アバロスの最高傑作であると言える。このバシリカの前は広場となっており、遠く離れたマドリード郊外と谷の壮大な眺め味わえる。長いアーチ天井を持つ納骨堂は何千人もの共和国派の受刑者堅い花崗岩トンネル状掘り抜いたのである巨大な翼廊が山を貫いており、ちょうど十字架真下交差している。 錬鉄製の門の上には、フランコ好んだハプスブルク家紋章双頭の鷲」が目立つよう飾られている。バシリカに入るとすぐ訪問者は、剣を手にしたアールデコ調巨大な金属製天使像が2体、側面立っているのを目にするバシリカ十字架土台は、ケーブルカー結ばれている。バシリカドーム頂点から十字架頂上部のはね上げ扉をつないで十字架内部には螺旋階段リフトがあるが、これらの利用はメンテナンス・スタッフに限られる。 山の反対側には、ベネディクト会属する「バジェ・デ・ロス・カイードスのサンタ・クルス修道院」(Abadía Benedictina de la Santa Cruz del Valle de los Caídos)があり、ここに暮らす聖職者たちは戦没者安息のため常にミサ捧げている。この修道院王立修道院の格を与えられている。

※この「バシリカ、十字架と修道院」の解説は、「戦没者の谷」の解説の一部です。
「バシリカ、十字架と修道院」を含む「戦没者の谷」の記事については、「戦没者の谷」の概要を参照ください。

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