バイオメカニクスとロボット研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 05:52 UTC 版)
「梅谷陽二」の記事における「バイオメカニクスとロボット研究」の解説
東京工業大学においてバイオメカニクスの研究を開始する。大学院生の広瀬茂男(後の東京工業大学名誉教授)と蛇の推進原理を研究し、索状能動体(蛇型ロボット)を開発する。また、生長変形法による構造材の最適形状の決定法を提案し、梁(はり)やアーチに適用している。 また、助手の田口幹と平面図形の図形認識技術の開発、東京大学医科学研究所との共同研究による腎移植患者尿の高速液体クロマトグラフィーによる腎機能の自動診断装置の開発も行っている。他にも様々なロボットの開発を行い、1985年の筑波科学博では梅谷・広瀬研究室から四足歩行ロボット『TITAN-IV』を出展している。 バイオメカニクスの研究についても、蠕動運動や顎骨形態の研究、網目状能動体の研究を実施、バイオメカニズム学会の会長も務める。また、生田幸士(博士後期課程、後の名古屋大学教授、東京大学教授)と形状記憶合金を用いたアクチュエータ、ロボットの研究を、吉田和哉(助手、後の東北大学教授)らと宇宙ロボットの研究も進めている。1991年には日本ロボット学会の会長にも就任している。 1993年に東京工業大学を60歳で定年退官、豊田工業大学へ移る。山田陽滋助教授、森園哲也助手らと共に、触覚センサーや人間・ロボット共存システム、自立分散システム、宇宙用ロボット、外骨格ロボットSkillMateなどの研究を行った。また、同大学では附属図書館長を1995年から7年間務め、図書館と情報処理センターの統合した総合情報センターの発足に貢献した。
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