バイオマーカーの分類と応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 06:47 UTC 版)
「バイオマーカー (薬学)」の記事における「バイオマーカーの分類と応用」の解説
バイオマーカーは異なる方法で分類されうる。物性で分類する場合、イメージングバイオマーカー(CT、PET、MRI)や、分子バイオマーカーなどと分類される。分子バイオマーカーは、生物物理学的特性を持つ、イメージングバイオマーカー以外のものを述べるとき使われる。つまり、生体サンプル中(血漿、血清、脳脊髄液、気管支肺胞洗浄液、生体組織診断)に計測されうるものと、遺伝子突然変異、遺伝的多型、定量的遺伝子発現の分析などに用いられる核酸由来のバイオマーカー、さらにペプチド、タンパク質、脂質代謝物や、その他の低分子化合物が分子バイオマーカーに含まれる。応用で分類する場合は、診断用バイオマーカー(心筋梗塞診断のための心臓トロポニンなど)、疾患段階を判断するバイオマーカー(鬱血性心不全診断のための脳性ナトリウム利尿ペプチドなど)、疾患予後バイオマーカー(癌バイオマーカーなど)、治療処置に対する反応を見る目的のモニター用バイオマーカー(糖尿病治療におけるHbA1Cなど)などに分けられる。その他のカテゴリーとしては、初期医薬品開発における判断基準に用いられるバイオマーカーが挙げられる。例えば、薬力学(PD)バイオマーカーは特定の薬理学的反応を示すマーカーであり、投与方法最適化の研究で特に重要視される。
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