ハイボリア時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 06:50 UTC 版)
ハワードが交流のあったクラーク・アシュトン・スミスがギリシア神話から着想を得て太古の地球にあった架空の土地ハイパーボリアを舞台としたシリーズを作ったことを真似て失われた歴史という設定で疑似歴史を創作した。コナン以前に執筆していた〈キング・カル〉シリーズとリンクしていてカルの時代から後、アトランティス大陸が海中に没した後の時代ということになっている。ハワードは、歴史を愛好していたが商業作品を書き続ける上で歴史を詳しく調べるのは、困難でありハイボリア時代を作ったのは、これらを解決するためだった。 ハイボリア時代は、現実の地球の出来事だが今、知られている歴史が始まる前に起こった失われた歴史であり、実在の地名や神、様々な名称が借用されている。例えばスティギアは、現在のエジプトになり、ヒルカニア人は、タタール人、フン人、モンゴル人、トルコ人の祖先、キンメリア人は、古代ブリテンのキムリック(ウェールズの別名)諸部族の祖先ということになっている。このため現実では時代の異なる文明・集団、例えばヴァイキングや騎馬民族、ガレオン船を操るコルセア海賊、古代エジプト王国風、古代ギリシア風、アラビア風の架空の国が並立している。 ハイボリア大陸は、現在のユーラシア大陸だが地中海が陸地になり、アフリカ大陸と一体化し、また一部が海中に沈んでいる。ピクト人とアトランティス人は、大変動によって原始生活に逆戻りし、キンメリア人は、アトランティス人の末裔である。逆に立ち遅れていたボリ人が文明を築き、大陸の大部分を占めてハイボリア帝国を建設した。ハイボリア最終期には、氷河期が迫り、また地中海やキンメリア、ハイボリア大陸の西海岸が再びの大変動で海に没するとハイボリア時代の歴史は、失われてしまった。
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