ハイボリア人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 06:50 UTC 版)
ハイボリア人あるいは、ハイボリ。名称の由来は、主神ボリに由来し、彼らの太古の首長であったがその記憶は、忘れられている。 現在の西ヨーロッパにあたる地域と地中海の上に住んでいる。ハイボリア時代では、北海、地中海、バルト海などは、全て陸地になっているため大ブリテン島とアフリカ大陸と一体化している。 北辺境の蛮族だったが石器時代の境遇を脱し、箒で掃き清めるように南下を開始して民族大移動を促した。その後、征服地で混血を繰り返してヒューペルボリア、アキロニア、ネメディアなどの王国を建設する。大変動から1500年ほど経つと文明の担い手になった。作中では実際に肌が白い黒いに関わらず、白人と呼べるのは、ハイボリア人との混血民族に限られるとされる。 ハイボリア民族の国家では、アキロニア王国が後に最も伸長した。北のヒューペルボリア、東のヒルカニア、長年の宿敵ネメディアなどを下し、周辺国を属州にして南のザモラ人の諸国まで駐屯すると繁栄の絶頂を迎える。ところが極北のエーシル人、ピクト人が侵攻を始めるとハイボリア民族の国々は、完全に滅亡した。 『不死鳥の剣』の冒頭に登場するネメディア年代記を見るに、おそらくコナンがアキロニアを繁栄の絶頂に導いた王であるらしい。アキロニアは、ラテン語のアクィラ(鷲)に由来し、史実におけるフランス王国に位置付けられ、ネメディアが神聖ローマ帝国に相当する。つまりフランスが神聖ローマ帝国とオスマン帝国に勝利して東西ローマ分裂以前の大帝国を再建したという疑似歴史をハワードは、考えていたと思われる。 主にミトラを信仰する。アキロニア、オピル、ネメディア、ブリトゥニア、コリンシア、ジンガラなど文明化されたハイボリア人国家は、ミトラ教をほぼ国教に定めている。このミトラ教は、史実のミトラ教とは無関係で、ほぼキリスト教に置き換えられる。ただし現在のアジア、アフリカに相当する地域では、その他の神と同格に扱われている。 主要な登場人物にブリトゥニア人のヴァレリア(『赤い釘』)、ナタラ(『忍び寄る影』)がいる。
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