ノーフォーク島の通貨とは? わかりやすく解説

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オーストラリア・ドル

(ノーフォーク島の通貨 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/12 13:09 UTC 版)

オーストラリア・ドル
Australian dollar(英語)
ISO 4217
コード
AUD
中央銀行オーストラリア準備銀行
 ウェブサイトwww.rba.gov.au
使用
国・地域
オーストラリア
インフレ率1.8%(オーストラリアのみ)
 情報源オーストラリア準備銀行、2019年12月
ペッグしている
通貨
ツバル・ドルキリバス・ドルの額面
補助単位
 1/100セント
通貨記号豪ドル、AU$、AUD、A$
セントc
硬貨5c10c20c50c$1$2
紙幣$5$10$20$50$100
紙幣製造オーストラリア紙幣印刷社
 ウェブサイトwww.noteprinting.com
硬貨鋳造王立オーストラリア造幣局
 ウェブサイトwww.ramint.gov.au

オーストラリア・ドル英語: Australian dollar)は、オーストラリア連邦で用いられる通貨の名称である。通貨コードはAUDであり、A$豪ドルなどと称する。なお、オーストラリア領土以外では、ポリネシアナウルツバルキリバスでも用いられている。

概要

紙幣には 5, 10, 20, 50, 100ドル硬貨には 5, 10, 20, 50セント及び1, 2ドルの単位のものが流通している。過去には1ドル、2ドルの紙幣が流通していたが現在では硬貨に変わっている。

また、1セントおよびエリマキトカゲで有名になった2セントの硬貨も流通していたが、1992年に廃止され、一律に切り上げもしくは切り下げで扱われる。この国の硬貨には、特産の動物が描かれている。また、収集型金貨として、「ナゲット金貨」「コアラ金貨」、また地金型銀貨として「カワセミ銀貨」「カンガルー銀貨」などが発行されている。

近年、高い公定歩合を好んで、日本をはじめとする海外からの多大な資本流入がみられる[要出典]

現在のオーストラリア・ドルの銀行券(オーストラリア準備銀行(RBA)が発行する)は植物性繊維でなく薄いプラスチック(ポリマー)シートに印刷されたポリマー紙幣であり、日本銀行券でいう透かしに相当する部分には透明のフィルムが使われている。撥水性を持ち、手で引き裂くことが不可能という丈夫なもので、製造コストはかかるが耐用年数は植物性繊維紙の3~5倍といわれている。RBAとオーストラリア連邦科学産業研究機構(:en:CSIRO)の技術による非繊維・無孔の二軸配列ポリプロピレンで作られたポリマー紙幣はオーストラリアへの委託生産または技術供与によって各国に広がっている(イギリスカナダニュージーランドルーマニアなど)。

歴史

1966年にそれまでのオーストラリア・ポンドからオーストラリア・ドルに置き換えられるまでは、オーストラリアの貨幣は英国通貨を中心としたポンド通貨圏に属しレートも基本的に英国に連動していた。

ロイヤル

それに先立つ1965年、当時の首相ロバート・メンジーズは、通貨の名称(通貨単位)を「The Royal (ロイヤル)」にしたいと望んでいた。この他、様々な名称案が上がっていたが、ロバート・メンジーズの影響によりThe Royalに落ち着き、オーストラリア準備銀行の下で印刷される準備に入った。しかしこの名称は不評を買い、後にドルと名付けられることとなった。

ドル

1966年2月14日、それまでの1ポンドにつき2ドルのレートで、オーストラリア・ドルが世間へと紹介された。10シリングは、1ドル相当とされた。しかし実際には、導入当初のレートは英国通貨に連動し、8シリング=1ドルに固定されていた。1967年に英国がアメリカ・ドルに対して英国ポンドの切り下げを行った際、オーストラリアはオーストラリア・ドルを英国ポンドに連動させる政策をとらず、ポンド通貨圏から離脱することとなった。

流通硬貨と紙幣

硬貨

すべての硬貨の表にイギリス連邦の君主(エリザベス2世、2024年よりチャールズ3世)の肖像がある。5セント~50セント硬貨は白銅75%にニッケル25%)、1ドル硬貨と2ドル硬貨はニッケルアルミニウム青銅(銅92%にアルミニウム6%とニッケル2%)の割合で製造する。現在流通している現金の最小単位は5セント硬貨であるため、現金支払いの場合はセント単位の計算上の金額の一の位に対してスウェディッシュ・ラウンディング(二捨三入七捨八入)が行われる。

記念硬貨

流通用の記念硬貨が50セント、1・2ドルの額面で頻繁に発行されており、第2次世界大戦オリンピックコモンウェルスゲームズなどの非常に多彩な絵柄が存在する[1][2]。2010年代からはカラーインクで絵柄の一部を彩色したカラー硬貨が2ドルの額面で発行され始めている[3]

廃止硬貨

1セント2セント硬貨が存在し流通していたが、貨幣価値が低いため1992年に廃止された。

紙幣

前述のとおり、すべてポリマー紙幣である。1990年代に発行された第一シリーズと、偽造防止技術を強化して2010年代に発行された第二シリーズが混在して流通している[4]

記念紙幣

  • 10ドル:黄色。表はジェームズ・クックの上陸の様子と帆船サプライ号英語版、裏はアボリジニの少年とアボリジニ文化の意匠。1988年発行。
  • 5ドル:紫色。表はヘンリー・パークス英語版、裏はキャサリン・ヘレン・スペンス英語版。2001年発行。

廃止紙幣

1ドル2ドル紙幣が存在し流通していたが、どちらも同額面の硬貨が発行された為、1ドル紙幣は1984年に、2ドル紙幣は1988年に廃止された。

為替レート

対ドル
対円

ニューヨーク連邦準備銀行Foreign Exchange Rates Historical Searchを元にしている。

現在のAUDの為替レート
Google Finance: CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY/円USD CNY
Yahoo! Finance: CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY/円USD CNY
Yahoo! ファイナンス: CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY/円USD CNY
XE: CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY/円USD CNY
OANDA: CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY/円USD CNY

脚注

  1. ^ handerson (2016年1月8日). “Fifty Cents” (英語). www.ramint.gov.au. 2025年3月11日閲覧。
  2. ^ handerson (2016年1月8日). “One Dollar” (英語). www.ramint.gov.au. 2025年3月11日閲覧。
  3. ^ handerson (2016年1月8日). “Two Dollars” (英語). www.ramint.gov.au. 2025年3月11日閲覧。
  4. ^ For the Cash Handling Industry” (英語). Reserve Bank of Australia Banknotes. 2025年3月11日閲覧。
  5. ^ “豪、紙幣に新英国王を「自動的」には採用せず 地元著名人も検討”. ロイター. (2022年9月13日). https://jp.reuters.com/article/britain-royals-australia-royalmint-idJPKBN2QE0HN 2022年9月13日閲覧。 
  6. ^ Reimagine the $5 note” (英語). Reserve Bank of Australia Banknotes. 2025年3月11日閲覧。
  7. ^ “Australia's A$50 note misspells responsibility” (英語). BBC News. (2019年5月9日). https://www.bbc.com/news/world-australia-48210733 2021年1月30日閲覧。 

関連項目

外部リンク

先代
オーストラリア・ポンド
理由:十進法化
比率:2ドル = 1ポンド
オーストラリア, クリスマス島, ココス諸島, ノーフォーク島, ナウル, キリバス, ツバルの通貨
1966 –
次代
現在
先代
ニューギニア・ポンド
理由:十進法化
比率:2ドル = 1ポンド
パプアニューギニアの通貨
1966 – 1975
共用:パプアニューギニア・キナと1976年1月1日まで
次代
パプアニューギニア・キナ
先代
オーストラリア・ポンド
理由:十進法化
比率:2ドル = 1ポンド
ソロモン諸島の通貨
1966 – 1977
次代
ソロモン諸島・ドル



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