ノーサイド精神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 10:07 UTC 版)
ノーサイド(英語: No side)は、ラグビー(特にラグビーユニオン)において、試合終了のことを指す古くて使われなくなった表現である。1857年に出版されたトマス・ヒューズ著『トム・ブラウンの学校生活』には、ラグビー校のフットボールの試合に関して「"No side" is called, and the first day of the School-house match is over.」と書かれている。ラグビーではかつて審判が試合終了を宣言するために「no side」と叫んでおり、1970年代まではイングランドでも使われていた。現在ではこの言葉は日本でのみ使用されている(日本以外では "full time" が使われている)。ノーサイドという言葉は日本でのみ生き残り、試合終了のホイッスルが鳴ったら全員お互いの違いを忘れるべき、ということを意味するようになった。 日本ではラグビーは剣道などの武道と同じく精神性が重んじられるようになった。新島清(1915年–1998年)は「ラガーマンが大切にしなくてはいけない思想が四つある。『自己犠牲の精神』『ノーサイドの精神』『レフリー絶対の精神』『アマチュア精神』この四つの思想を合わせて、ラグビー精神という」と述べた。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}ノーサイド精神はプロ化の進んだ今日でもラグビーに影響を与えている。例として、観客席を区別しないことや、最近までラグビー場はシャワー室が一つだけで敵味方が譲り合って使用していたこと、さらに試合後にアフターマッチ・ファンクションと呼ばれる親睦会を行う習慣は19世紀から今日まで続いている。試合が終わって相手と親睦を深めるまでがラグビーという考え方である。[要出典]
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