ネットワーク構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 00:24 UTC 版)
「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」の記事における「ネットワーク構想」の解説
このシステムは任天堂が普及に意欲を見せていた、ファミリーコンピュータを用いた家庭用通信システムの試金石とも位置づけられるものであり、ディスクシステムのディスクドライブにも通信用拡張ポートが備えられていた。同じ拡張ポートはツインファミコンにも存在する。 任天堂は1986年(昭和61年)秋を目途に「ファミリーコンピュータ・ネットワークシステム」を開始し、日本電信電話の大型コンピュータに接続されたネットワークを介して1つのゲームへの同時参加やメッセージのやり取りを行う構想を、1985年(昭和60年)9月に山内博社長が明らかにした。 これは実現しなかったが、後に「ファミリーコンピュータ通信アダプタセット」に応用され、キャプテンシステムへの接続や株式売買(ファミコントレード)、公営競技の電話投票 (JRA-PAT) などのサービスが行われた。ユーザーは別売りの通信アダプタを購入してファミコンに挿入すると、電話回線 (DDX-TP) を介してこれらのサービスに接続できた。しかし、処理速度やグラフィック表示など性能面での限界が低いファミコンを使ったこれらのシステムは、パソコンで行うパソコン通信による同様のサービスに移行する形で淘汰された。なお、JRA-PATは2015年(平成27年)7月末日まで、賭式の制限があるものの勝馬投票券を購入できた。
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