ドイツ軍側の予測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 07:44 UTC 版)
「バグラチオン作戦」の記事における「ドイツ軍側の予測」の解説
ドイツ側も、赤軍の夏季攻勢が近いことは予期していた。ヒトラー総統と陸軍総司令部は、コーネフによるウクライナでの春の攻勢に連続するかたちで、ガリツィア方面からバルト海にめがけて突出部を切断する大攻勢を加え、北方・中央両軍集団の背後を遮断してドイツ本土への退路を一気に断つ可能性が高いと判断した。赤軍による厳格な通信封鎖と夜間移動の徹底、巧妙な偽装による大軍の隠ぺいに加え、ベラルーシでは赤軍は防御拠点の構築に力点を置いて守勢に回り、一部の部隊はウクライナに移動していると見せかけた欺瞞行動が、こうした判断に確信を加える。その結果、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}中央軍集団は第4装甲軍[要出典]など主力部隊を コヴェリなど側面に移動させ、北ウクライナ軍集団との協調にあてた。これにより、ミンスク―モスクワ街道の正面は戦力が大きく低下することとなる。 一方、ソ連空軍はドイツ空軍がドイツ本土および西部戦線に重点を移したため制空権を掌握し、補給線に対する徹底した航空攻撃を加えることができた。また、鉄道や道路への妨害工作など後方攪乱を行ってきた14万人のパルチザンは、作戦が近づくにつれて活動を激化させた。この結果、中央軍集団は補給に困難をきたすようになり、多くの兵力を後方警備に割かざるをえなくなる。
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