トーマス・エジソンとの繋がり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 18:40 UTC 版)
「トプシー (象)」の記事における「トーマス・エジソンとの繋がり」の解説
大衆文化において、トプシーは電流戦争時に交流の使用に反対していたトーマス・エジソンが危険性を提示するためのデモンストレーションとして公開処刑したと描かれることがある。例えば2008年の『WIRED』誌の記事には「エジソンは点数稼ぎのため象を揚げた」と記され、2013年のコメディ・アニメ『Bob's Burgers』のエピソード『Topsy』にも取り上げられた。これより15年前の電流戦争時、エジソンは交流の危険性を示すために動物を感電死させていたが、トプシーが亡くなったのは電流戦争終了から10年後のことである。トプシー死亡時、エジソンは電気照明業にはもう関わっていなかった。1892年にエジソンの会社がゼネラル・エレクトリックに合併され、1890年代に鉄鉱精製業の資金のため持ち株全てをゼネラル社に売却していた。報道によると、ブルックリン区の民間電力会社はエジソンの名を冠していたが、以前エジソンが所有していたエジソン・イルミネーティング・カンパニーとはもはや関係がなかった。エジソン自身はルナパークを訪れたことはなく、トプシーの死について、あるいはエジソン・マニュファクチュアリング社がエジソンの発明による撮影方法で1,200本もの短編映像を製作していたことについて知っていたかは定かではない。2013年、ジャーナリストのマイケル・デイリーは著書において、エジソンは銅板を適切な場所に置きベイ・リッジの大規模なウェスティングハウスAC発電機で象が死亡したことを喜んでいるだろうと記したが、デイリー自身ルナパークとエジソンがトプシーについて連絡を取っていたとは考えていない。 エジソンとエジソン社にもはや繋がりがなかったとしても、主要な新聞が「エジソン社の電気処刑」として報じ、『ある象の電気処刑』に「トーマス・A・エジソン」のクレジットが残っており、エジソンとトプシーの死の関連性に対する誤解は残ったままである。
※この「トーマス・エジソンとの繋がり」の解説は、「トプシー (象)」の解説の一部です。
「トーマス・エジソンとの繋がり」を含む「トプシー (象)」の記事については、「トプシー (象)」の概要を参照ください。
- トーマス・エジソンとの繋がりのページへのリンク