トリメチルアミン【trimethylamine】
トリメチルアミン((CH3)3N)
広く天然に分布している物質で,植物界ではバラ,キク等の花,穀物のカビ,また,テンサイ糖蜜の濃縮液中にも存在します。動物界では,海魚,甲殻類の腐敗の際に生じます。このほか,肝油,ゼラチン,チーズの腐敗の際にも生じ,閾値は0.0003ppmとなっています。トリメチルアミン
分子式: | C3H9N |
その他の名称: | Trimethylamine、N,N-Dimethylmethanamine |
体系名: | N,N-ジメチルメチルアミン、N,N-ジメチルメタンアミン、トリメチルアミン |
トリメチルアミン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/30 23:17 UTC 版)
トリメチルアミン[1] | |
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トリメチルアミン |
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別称
N,N-ジメチルメタンアミン
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識別情報 | |
略称 | TMA, Me3N |
CAS登録番号 | 75-50-3 |
PubChem | 1146 |
EC番号 | 200-875-0 |
KEGG | C00565 |
RTECS番号 | 1.1.78 – 31.1.87 |
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特性 | |
化学式 | C3H9N |
モル質量 | 59.11 g/mol |
示性式 | (CH3)3N |
外観 | 無色透明の気体 |
密度 | 0.67 g/mL (0 ℃) |
融点 | -117.08 °C, 156 K, -179 °F |
沸点 | 2.87 °C, 276 K, 37 °F |
水への溶解度 | 任意に混和 |
塩基解離定数 pKb | 4.13 |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | ICSC 1484 |
NFPA 704 | |
Rフレーズ | R12 R20/22 R34 |
Sフレーズ | (S1/2) S3 S16 S26 S29 S36/37/39 S45 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
トリメチルアミン (trimethylamine) は有機化合物の一種で、最も基本的な第三級アミンである。魚の臭い。
特定悪臭物質として、悪臭防止法の規制対象である。通常、ガスボンベや40%水溶液として販売される。
性質
水に非常に溶けやすい。低濃度では魚臭、高濃度ではアンモニア状の臭気を有する。
魚類は、浸透圧調節作用を持つ成分として、トリメチルアミン-N-オキシド (TMAO) を持ち、還元されることでトリメチルアミンとなる。トリメチルアミンは魚が腐敗したときの臭いの原因の一つである。また公衆トイレの悪臭の原因物質であるという報告もある[2]。
合成
パラホルムアルデヒドと塩化アンモニウムから、トリメチルアミン塩酸塩を経てトリメチルアミンを得る合成法が報告されている[3]。
- 国際化学物質安全性カード トリメチルアミン(40%水溶液) (ICSC:1484) 日本語版(国立医薬品食品衛生研究所による), 英語版
トリメチルアミンと同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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