ディロン・ラウンドとは? わかりやすく解説

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ディロン・ラウンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/27 13:41 UTC 版)

関税及び貿易に関する一般協定 > ディロン・ラウンド

ディロン・ラウンド(Dillon Round)は、1960年から1961年にかけて行われた関税および貿易に関する一般協定(GATT)の多角的貿易交渉である。

概要

GATTの第5回目の多角的貿易交渉で、アメリカ合衆国アイゼンハワー政権(共和党)の経済担当国務次官として交渉を提唱したC・ダグラス・ディロン(C. Douglas Dillon)に因んで、ディロン・ラウンドと呼ばれる(ディロンは、交渉開始後も、続く民主党ケネディ政権で財務長官を務めた)。この交渉は、通称が付けられた初めての多角的貿易交渉であった。

本ラウンドには、26ヶ国・地域が参加して、工業製品の関税引き下げなどが合意された。また、1958年に欧州経済共同体(EEC)が成立したことを受け、EECの対域外関税や、共通農業政策のもとでの可変輸入課徴金制度が取り上げられたが、成果は得られなかった。

GATT/WTOの多角的貿易交渉



ディロン・ラウンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 01:47 UTC 版)

関税及び貿易に関する一般協定」の記事における「ディロン・ラウンド」の解説

「ディロン・ラウンド」も参照 1958年アメリカ経済担当国務次官ダグラス・ディロン5度目多角的貿易交渉開催提唱した。これは1958年1月1日欧州経済共同体EEC)が発足しEEC内で10パーセント関税引き下げ20パーセント数量制限緩和が行われることが決定され、このときEEC内の一部当時EEC非加盟国であったイギリスなど欧州経済協力機構OEEC)にまで貿易自由化拡大すべきとする考え方があったのに対してそのような対米貿易格差許容できず貿易自由化GATT枠内進められるべきと主張しアメリカ反発する立場をとったためである。このような背景から1960年9月1日からスイスジュネーヴ開催され多角的貿易交渉は、ダグラス・ディロンの名を冠してディロン・ラウンドと呼ばれる。このディロン・ラウンド以降多角的貿易交渉交渉開催提唱した人や提唱がされた地名にちなんで「XXXXラウンド」と呼ばれるうになる。ディロン・ラウンドでは、特にEEC加盟諸国個別定めていた関税率EEC加盟国で共通域外関税移行するかどうかEEC加盟国間で共通農業政策導入するか、などが主な議題として取り上げられた。

※この「ディロン・ラウンド」の解説は、「関税及び貿易に関する一般協定」の解説の一部です。
「ディロン・ラウンド」を含む「関税及び貿易に関する一般協定」の記事については、「関税及び貿易に関する一般協定」の概要を参照ください。

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