テヒニカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/06 15:02 UTC 版)
テヒニカ (Technika) シリーズはリンホフの代名詞ともなっているフィールドカメラ。4×5 in判が主だが一時5×7 in判も販売されたことがある。4×5 in判モデルはコンパクトにまとめられる中に許される限りのアオリ機能とバラエティーに富んだ機構を数多く持ち、スーパーテヒニカ45IV発売以降プロカメラマンの標準機材の一つとなり、篠山紀信、白川義員、白簱史朗など愛用者のプロカメラマンが多数いる。 以前はスーパーテヒニカ/テヒニカシリーズ名で距離計を装備したモデルが「スーパー」。現行は4×5 in判のマスターテヒニカシリーズのみ。 距離計連動のためのカムはレンズ個別に調整が必要。カムが付いた状態でのベッドダウンは蛇腹に当たることがある。カムを外して再装着する場合、ドイツに送って再調整するのが正式とされていた。 テヒニカ45I(1936年発売) - 4×5 in判。距離計を装備しない。レンズボードはいわゆる「リンホフボード」でないものを使用する。 テヒニカ45II - 4×5 in判。距離計を装備しない。レンズボードはいわゆる「リンホフボード」でないものを使用する。 スーパーテヒニカ45III/テヒニカ45III(1946年発売) - 4×5 in判。スーパーテヒニカ45IIIは距離計連動。レンズボードは通称「III型ボード」を使用する。いくつかのバージョン違いがある。1950年にはアメリカに輸出されるようになった。 スーパーテヒニカ45IV/テヒニカ45IV(1956年発売) - 4×5 in判。スーパーテヒニカ45IVは距離計連動。レンズボードはいわゆる「リンホフボード」を使用するようになり、これ以後ほとんど本質的変更はない。 スーパーテヒニカ45V/テヒニカ45V(1963年発売) - 4×5 in判。スーパーテヒニカVは距離計連動。 スーパーテヒニカ57V/テヒニカ57V - 5×7 in判。スーパーテヒニカVは距離計連動。 マスターテヒニカ45(1972年発売) - 4×5 in判。広角レンズのライズのためボディー上部の一部がめくれ上がるようスーパーテヒニカ45Vが改良されたモデル。また革がブラックになった。距離計連動のモデルと距離計を装備しないモデルがある。 マスターテヒニカ45クラシック - 4×5 in判。距離計連動。 マスターテヒニカ2000(1995年3月発売) - 4×5 in判。従来の純粋な光学距離計を装備しない。ボディー内にフォーカシングトラックを備え、電子測距システムEMS (Electronic Measuring System) ユニットを装着すると90 - 300 mmのレンズでフォーカスエイドや最大60 mの測距が可能となる。EMSユニットの電源は単3アルカリ電池×2本。アオリ機能を使用した場合EMSユニットは機能しない。フロントライズ55 mm, シフト左右各40 mm, ティルトアップダウン各30°、スイング左右各15°。バックティルトアップダウン各20°、スイング左右各20°。ベッドダウン15°または30°。 マスターテヒニカ3000(2006年発売) - 4×5 in判。従来の純粋な光学距離計を装備しない。広角レンズ使用時の利便性を向上。 マスターテヒニカジュビリー(2007年発売) - 4×5 in判。リンホフ設立120周年の記念モデル。ベースはマスターテヒニカ3000。
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テヒニカ (Technika) シリーズはリンホフの代名詞ともなっているフィールドカメラ。6×9 cm判。4×5 in判のモデルが「マスターテヒニカ」の名称になってからも6×9 cm判のモデルは「スーパーテヒニカ」と称した。いわゆる「リンホフボード」でない、一回り小さいボードを使用する。 テヒニカ69(1936年発売) スーパーテヒニカ23(1946年発売) - 6×9 cm判。距離計連動。フィルムホルダーはテヒニカ70と共通。 スーパーテヒニカV69/エキスパート70 - スーパーテヒニカV69は距離計連動、エキスパート70は距離計を除いたモデル。 テヒニカ70 - 水準器とパララックス自動補正機構が組み込まれたブライトフレームファインダーを備え、ボディーに露出計内蔵。
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