チーム世界選手権
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「中村茂 (連珠棋士)」の記事における「チーム世界選手権」の解説
優勝1回(2012年第9回) この大会は長らくロシアの独壇場であり、日本は長谷川一人以外の名人経験者が出場していなかったため、日本国内というよりもむしろ諸外国から日本開催で最強メンバーが出場することを望まれていた。ついに2010年に東京開催が実現し、日本は2チームのうち1チームを国内予選による選抜ではなく実績重視のドリームチームで構成した。メンバーは、名人経験者の中村茂、磯部泰山、長谷川一人、河村典彦、山口釉水に、挑戦者経験者で国際大会の経験が豊富な岡部寛を加えた6名であった。中村に加え、このとき名人であった長谷川と珠王であった岡部も順調に星を稼いでトップを走ったが、最終局で中村がタイムラ(エストニア)に敗れるなど1勝2敗1分となって逆転を許し、3位に終わった(優勝中国、2位エストニア)。中村の成績は5勝2敗1分とまずまずだったものの、タイムラ戦の2戦2敗で責任を感じた中村は、最終局後に頭を丸めて閉会式に出席した。 2012年大会は、当時名人だった大角友希のほか、岡部寛、久富隆洋、田村一誠、中山智晴との6人で前回優勝国の中国に乗り込んでリベンジを期した。この時は大角が絶不調に陥り、主将としての雑務に追われた岡部も思うように星を伸ばせない中、中村、田村、中山が無敗を継続し予選を首位タイで通過。しかし最終局前に中国1チームに1.5勝のリードを許し、万事休すかと思われた。ところが前回大会とは全く逆の展開で、中国1が最終局2敗2分とまさかの大ブレーキとなり、田村、中村、岡部が白星を挙げた日本が大逆転優勝。予選での戦略ミスもあって決勝リーグの4枠中3枠を中国チームに占められ、四面楚歌に陥ったかと思いきや、その中国チーム同士が正々堂々戦ったことに助けられる結果になった。中村は7勝1敗とMVP級の活躍であった。このとき朱建峰(中国1)に唯一の敗北を喫しているが、中国のサイトではその様子が大々的に取り上げられていた。 大角友希、飯尾義弘、田村一誠、福井暢宏、あこと共に臨んだ2014年台湾大会は、3位に終わっている。
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