チームに贈呈される記念旗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 08:09 UTC 版)
「都市対抗野球大会」の記事における「チームに贈呈される記念旗」の解説
黒獅子旗 優勝チームに授与される優勝旗のことで、現在の黒獅子旗は3代目である。なお、初代黒獅子旗のデザインを担当したのは、橋戸信の友人でもあった画家の小杉未醒であった。1942年に全京城(ソウル)の優勝を最後に大会中断、旗は終戦の混乱の中、全京城の主力打者・秋山光夫が命がけで日本へ持ち帰ったという経緯がある(第17回大会#概要参照のこと)。 白獅子旗 本戦の準優勝チームに贈られる旗。獅子の色が白いもので、デザインは黒獅子旗と同じ。閉会式のセレモニーの一環として、準優勝チームの主将に手渡される。 黄獅子旗 本戦の3位チームに贈られる旗。獅子の色が黄色いもので、デザインは黒獅子旗と同じ。準決勝終了時の整列・あいさつが終わると、引き続いて3位チームの主将に手渡される。第17回大会から第38回大会までは準決勝敗退チーム同士による3位決定戦が行われており、この時期は3位決定戦の勝者に贈られていた。 青獅子旗 各地区の2次予選で優勝し、第1代表を勝ち取ったチームに与えられる、青地に黒獅子をあしらったデザインの旗。持ち回りであり、代表権チームは翌年の予選の開会式で主催者(各地区連盟)に旗を返還する。2010年の東北地区予選にて、第1代表をかちとった日本製紙石巻は、縦約0.9メートル、横約1.1メートルの青獅子旗を、石巻工場敷地内の応接室に展示していたが、2011年3月11日の東日本大震災により建物ごと津波で流されてしまった。しかし、同年7月に重機で敷地内のガレキを撤去中、偶然にも、大きく損傷し泥まみれになったボロボロの状態で見つかった。歴代の優勝チームが記された帯は流されていた。日本製紙石巻は8月2日、東北大会の抽選会で大会本部にこの旗を返還。あまりにも変わり果てた姿になっていたため、2011年の東北地区第1代表のJR東日本東北には盾だけが授与されたが、宮城県野球協会が「奇跡的に残った旗。何とか大会に参加させてほしい」と日本野球連盟に要望し、東北復興の象徴として、本大会の開催期間中、京セラドーム大阪の入口に展示された。 その後2012年3月末に日本野球連盟により旗が新調された。6月1日にはJR東日本東北の元に渡り、翌2日の2次予選東北大会開会式において返還された。なお、津波から生還した旧青獅子旗は東京ドーム内の野球体育博物館に収蔵され展示されている。 なお、代表チームにはすべて(代表順位の関係なく)代表盾が贈られる。青獅子旗はこれに加えて第1代表のチームにのみ与えられるものである。 紅獅子旗 各1次予選の優勝チームに贈られる、赤地に黒獅子をあしらったデザインの旗。
※この「チームに贈呈される記念旗」の解説は、「都市対抗野球大会」の解説の一部です。
「チームに贈呈される記念旗」を含む「都市対抗野球大会」の記事については、「都市対抗野球大会」の概要を参照ください。
- チームに贈呈される記念旗のページへのリンク