チューニングカーとオイルクーラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/18 04:05 UTC 版)
「オイルクーラー」の記事における「チューニングカーとオイルクーラー」の解説
チューニングに従いエンジンの出力が上がると、どうしても発熱量が大きくなるため、ラジエターと同様にオイルクーラーにも性能の高い物が必要になる。しかし取り付けサイズは車のレイアウトによって制約されてしまうため、フィンピッチを小さくして表面積を大きくしたり、コアの厚みを増やしフィン面積を大きくする方向で強化していく事が多い。しかしラジエーター同様にコア厚を2倍にしても性能は20 %程しか改善できない、またコア厚を上げると空気抵抗が増え、圧力損失も多くなってしまい、期待したほどには通風量は増えない。また、インタークーラーの吸気をエンジンフード上面から行うと、エンジンルームの内圧が上がり、前面からの流入量も減少するため、エンジンルームの排気を優先すべきである事は、ラジエーターの通風量を増やす場合と共通している。 そして次に考えられるのは冷却方式の変更である。空冷式と水冷式にはそれぞれ一長一短があり 空冷式 冷却力大、自己放熱性弱、要求スペース大、効率の良い冷却の為には設置場所と導風に工夫が必要。オーバークールを防ぐにはサーモスタットが必要。 水冷式 冷却力小、自己放熱性強、要求スペース小、サーモスタットが不要。設置場所の制約が余り無い。過剰に油温が上がった場合、冷却水温(エンジン本体)にも影響を与える。 となっている。 モータースポーツでの使用など、常に走行風が確保でき、なおかつ導風方法などを工夫できる余地があれば、空冷式の利点が十分活かせるが、低中速走行、信号待ち、渋滞などまでを考慮した日常的な使用には、水冷式の安定性が利点となる。 そのため現在の自動車メーカーはファミリーカーでは水冷式、スポーティカーなら空冷式を選択して純正装着する場合が多い。
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