ダム穴と呼ばれるものの正体とは? わかりやすく解説

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ダム穴と呼ばれるものの正体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/08 03:40 UTC 版)

ダム穴」の記事における「ダム穴と呼ばれるものの正体」の解説

一般にダム湖ため池といった人造湖には、水位一定以上とならないよう、余分な下流放流放水)する設備備えており、これを洪水吐き(または余水吐、英: spillway)という。中でもその取水口水上突き出し真上向いた物を、その形が”朝顔モーニング・グローリー)”に似ていることから「グローリータイプ」、グローリーホール(英: glory hole)と呼ばれ排水時に流入部周囲水面あたかも穴が空いたような光景作り出す。これが、俗にダム穴ダムあな)と呼ばれるものの正体である。 グローリーホールは、放水路へとつながる円筒形の管が水中湖底)から立ち上がった構造をしている。流入部真上向けられており、その形状楽器ラッパもしくは逆さにした釣鐘(英: inverted bell)にも見え、特にアサガオ(英: morning glory)の花に似ていることからモーニング・グロリーぜきといった呼び名もあり、また直線の刃形ぜきを丸めた円筒形状から円筒形刃形ぜきともいう。これらは水位流入部の堤頂を越えたとき、周囲から中心部クロッチという)に向かっていっせいに流れ込む。このとき互いに衝突し合いクロッチ直上に泡(ボイルという)が発生する内部垂直に落下し放水路通じて下流放流される運用面では管路につまりできないよう、ごみの流入凍結などに注意を払う必要がある日本では2000年代インターネット電子掲示板ブログなどのメディア通じて紹介され、その異様な雰囲気光景にいつしダム穴という名前が付けられた。しかし、現状では日本のダムにおいてダム穴見られる機会少ない。建設され多くダムでは、メンテナンス性から堤体ダム本体)にスロープ状の洪水吐き水門伴って設けることがほとんどであり、真上向きごみが落ちやすく保守保全しにくいグローリータイプを備える例が少ないためである。いわゆるダム穴現れる構造をしているダムとしては、宮崎県にある洗谷ダムや、アメリカのモンティセロダム (Monticello Dam) などが有名である。

※この「ダム穴と呼ばれるものの正体」の解説は、「ダム穴」の解説の一部です。
「ダム穴と呼ばれるものの正体」を含む「ダム穴」の記事については、「ダム穴」の概要を参照ください。

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