タ1400形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 07:57 UTC 版)
「国鉄タ1400形貨車」の記事における「タ1400形」の解説
タ1400形は、1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正により、1925年(大正14年)6月19日に製造されたリ2500形 (リ2500→タ1400)を改番し誕生した形式である。 13 t積み希硫酸専用とされ、本形式の他に希硫酸(及びリン酸)を専用種別とする形式は、タ1370形(3両、後述)、タ1900形(4両)、タム3500形(6両)、タラ300形(13両)、タサ400形(14両)、タサ2100形(1両)、タキ1450形(1両)、タキ1700形(31両)、タキ4700形(3両)、タキ4750形(6両)、タキ7600形(2両)、タキ19700形(6両)の12形式がある。 称号規程改正後約9年程は1形式1両であったが1937年(昭和12年)にタム300形より2両の専用種別変更(濃硫酸→希硫酸)が行われ本形式へ編入された。 所有者は、大日本人造肥料(現・日産化学)(タ1400)、旭ベンベルグ(現・旭化成)(タ1401、タ1402)でありその常備駅は、高山本線の速星駅、鹿児島本線(現・肥薩おれんじ鉄道線)の水俣駅であった。 種車形式が2形式に分かれるため外観は大きく異なっておりタ1400は箱型のタンク体を有していた。これは積荷からの腐食を避けるためタンク内面を鉛板張りにする作業を容易にするためであった。1933年(昭和8年)に箱型タンクは円筒形タンク(内面ゴムライニング)へ更新された。 車体色は黒色。寸法関係は一例(タ1400)として全長は5,538 mm、全高は3,277 mm、軸距は2,743 mm、実容積は8.7 m3、自重は11.3 t、換算両数は積車2.4、空車1.2、走り装置はシュー式の二軸車で、最高運転速度は65 km/hであった。 1967年(昭和42年)4月17日に最後まで在籍した1両(タ1402)が廃車となり、同時に形式消滅となった。
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