タ1370形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 07:57 UTC 版)
「国鉄タ1400形貨車」の記事における「タ1370形」の解説
タ1370形は、希硫酸輸送用として1928年(昭和3年)11月8日に2両(タ1370 - タ1371)が三池製作所にて製造された12 t積の私有貨車である。 新製より約24年後の1952年(昭和27年)3月14日に2両とも専用種別変更改造(希硫酸→濃硫酸)を行い形式はタム400形(タム1612,タム1613)へ編入された。約9か月後の同年12月23日にタム300形1両(タム311→タ1372)の専用種別変更改造(濃硫酸→希硫酸)が行われ本形式へ編入された。以上本形式には3両の車が在籍したが同時に3両そろうことはなかった。 タム311は、1952年(大正12年)12月10日に新潟鐵工所にて製造されたリ2470形リ2476が1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正により、タム300形となった車である。 落成時の所有者は、三井鉱山(タ1370,タ1371)、日本曹達(タ1372)の2社でありその常備駅は日田彦山線の伊田駅(現・田川伊田駅)、磐越西線の大寺駅(現・磐梯町駅)であった。 車体色は黒色。種車形式が2形式に分かれるため寸法関係は一例(タ1370)として全長は7,302 mm、全幅は2,200 mm、全高は2,990 mm、軸距は3,500 mm、実容積は8.1 m3、自重は10.5 t、換算両数は積車2.4、空車1.2、最高運転速度は65 km/hであった。 1961年(昭和36年)6月19日にタ1372が廃車となり、同時に形式消滅となった。
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