タキ9750形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 15:08 UTC 版)
「国鉄タキ10000形貨車」の記事における「タキ9750形」の解説
35 t 積のガソリン専用タンク車である。1962年(昭和37年)12月5日から1966年(昭和41年)9月29日にかけて4ロット19両(タキ9750 - タキ9768)が汽車製造1社で製作された。タンク体はタキ10000形より長く、タキ9750は直円筒形、タキ9751以降は両端が絞られた異径胴となっている。 落成時の所有者は、昭和石油、丸善海運、日本陸運産業の3社であった。 所有者の変遷が多い形式であり、生涯所有者が変わらなかった車は5両(タキ9750、タキ9754、タキ9757 - タキ9758、タキ9763)だけであった。 1966年(昭和41年)10月28日に丸善海運所有全車(3両)が丸善石油へ名義変更された。更にこの3両は1972年(昭和47年)10月18日に日本石油輸送へ名義変更された。 1976年(昭和51年)4月22日に日本陸運産業所有車2両(タキ9755・タキ9756)が日本石油輸送へ名義変更された。この2両は4年後の1980年(昭和55年)7月3日に再度日本陸運産業所有となり、更に1年後の1981年(昭和56年)12月15日に再度日本石油輸送となり、なおかつ7年後の1988年(昭和63年)4月26日に再々度日本陸運産業所有となった。この様に両社の間を2往復した。 1984年(昭和59年)8月9日から同年9月8日にかけて昭和石油所有車9両(タキ9759 - タキ9762、タキ9764 - タキ9768)が日本石油輸送へ名義変更された。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃32」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合1(大))が標記された。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には15両がJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では8両(タキ9759 - タキ9762、タキ9764、タキ9765、タキ9767、タキ9768)が現存していたが、2001年(平成13年)4月に最後まで在籍した1両(タキ9768)が廃車となり同時に形式消滅となった。 各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名) 昭和37年度 - 1両汽車製造 1両 昭和石油(タキ9750) 昭和40年度 - 8両汽車製造 3両 丸善海運(タキ9751 - タキ9753) 汽車製造 5両 日本陸運産業(タキ9754 - タキ9758) 昭和41年度 - 10両汽車製造 10両 昭和石油(タキ9759 - タキ9768)
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