タキ30200形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/28 08:50 UTC 版)
「国鉄タキ30200形貨車」の記事における「タキ30200形」の解説
本形式は、液化モノメチルアミン専用の25t積タンク車として1977年(昭和52年)2月23日から1979年(昭和54年)12月14日にかけて3ロット3両(オタキ30200 - オタキ30202)が、日本車輌製造1社にて製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「オ」(全長 16 m 以上)を前置し「オタキ」と標記する。更にタンク体右側形式番号上に「連結注意」が標記された。 液化モノメチルアミンを専用種別とする形式には、他にはタサ5900形の1形式があるのみである。(後述) 1979年10月より化成品分類番号「毒燃(G)26・3」(毒性の物質、燃焼性の物質、高圧ガス、高圧ガス、毒性のあるもの、可燃性のもの)が標記された。専用種別の「液化モノメチルアミン」は赤色、「毒」は黒色、「燃」は赤色、「(G)26・3」は白色でそれぞれ標記されている。 落成時の所有者は、東京化成品、三菱瓦斯化学(現在の三菱ガス化学)、日本石油輸送の3社であり、その常備駅は、白新線の新崎駅、福島県の郡山駅であった。1987年5月に1両(オタキ30200)が三菱瓦斯化学へ名義変更され、本形式所有者は2社体制になった。 荷役方式は、マンホール弁式であり、塗色は、灰色(ねずみ色1号)、全長は16,100mm、全幅は2,500mm、全高は3,820mm、台車中心間距離は12,000mm、実容積は42.2m3、自重は24.0t、換算両数は積車5.0、空車2.4、台車はTR211B又はTR216Bであった。 1987年4月の国鉄分割民営化時には全車(3両)がJR貨物に継承されたが、1995年(平成7年)9月に最後まで在籍した2両(オタキ30200, オタキ30201)が廃車となり、同時に形式消滅となった。 最後まで在籍したオタキ30200, オタキ30201の末期は新崎駅構内に留置され休車状態が続いていた。
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