ソウル市立交響楽団の音楽監督に就任
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2005年、ソウル市長李明博(当時)からの「ソウル・フィルをアジア一のオーケストラに」との要請を受けてソウル市立交響楽団の音楽監督に就任。世界各地でオーディションを行い、団員の約1/3を入れ替えるという大改革を実施した。2009年、同団はアジアのオーケストラとして初めて、ドイツ・グラモフォンとの長期専属契約を結んだ。 鄭監督の改革は一定の成功を収め、それまで40%を下回っていたチケット販売率が、2014年には92.8%まで引き上げるなどの成果を上げた。一方で、2014年の初めに、ソウル市立交響楽団は、ソウル市が行った経営に関する評価で最下位となった。また、2014年12月8日には、人事考課なしで昇進人事が行われていた事が発覚し、行政監査では、鄭明勲が海外活動のため、楽団の日程をいくつかキャンセルした事も明らかとなった。また、楽団の朴ヒョン貞代表の暴言・セクハラしていると楽団職員が暴露した問題に対して、鄭は「容認できない人権蹂躙」と批判したが、朴は自身の疑惑を否定して、逆に鄭を批判して「鄭明勲氏が私を追いだそうとしている」と批判を展開した。 朴代表は辞任したが、この時に「鄭監督がソウル市響の人事や予算などに対し独断的に権力を行使している」と暴露した。韓国の監査院は調査を行い、朴代表の発言が事実であることを確認した。具体的には、鄭の息子のピアノレッスンを担当した者(鄭の義姉の友人)を、職制にない職位を作ってソウル市響に就職させたことや、鄭監督の兄が代表の会社で課長を務めた職員がソウル市響に採用されたこと、マネジャーに支給されるべき航空券の一部が鄭の息子など家族に渡ったことなどである。
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