センサー検知方式の誤発進防止装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 04:59 UTC 版)
「ブレーキとアクセルの踏み間違え事故」の記事における「センサー検知方式の誤発進防止装置」の解説
衝突被害軽減ブレーキ、先進安全自動車(ASV)、安全運転サポート車(サポカー)の項目も参照 踏み間違い事故の大半を占める急発進事故への対策として、センサーで障害物を検知している状態で、ドライバーが必要以上にアクセルを踏んだ場合、警報と同時にエンジン出力を絞る事で急発進を防止する装置が発売されている。これらの装置は、衝突被害軽減ブレーキと一体または同一オプションパッケージとなっている物が大半で、急発進以外の踏み間違い事故に対しても効果がある。2008年にスバル・アイサイトで初めて市販され、衝突被害軽減ブレーキの普及と共に多くの車種に搭載されるようになり、2014年に販売された乗用車の新車の32%に搭載された。2015年にはトヨタ・セーフティセンスの発売が開始された。 新車時点で踏み間違い防止を装着していない車両に対して、カー用品店で後付けで装着するパーツ(例:2016年、ミラリード「ペダルの見張り番」)も開発・販売された。 2017年からは、経済産業省や国土交通省が高齢者による誤操作事故防止を目的として「安全運転サポート車」(セーフティー・サポートカー / サポカー)の制度を開始しており、自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)と共に普及を推進している。 また衝突被害軽減ブレーキ搭載車は、非搭載車より事故率が低い事が証明されたため、2017年1月から平均10%程度の自動車保険料割引の対象となる事が決定した。割引額は装置や保険会社により異なる。これに伴い、必然的に衝突被害軽減ブレーキとセットのセンサー式踏み間違え事故防止装置も、保険料割引の対象となる。 しかしながら、障害物検知による誤発進抑制機能は10km/hもしくは15km/hの低速でのみ作動するようにプログラムされており、それを超える速度では、アクセルペダルの踏み込みを運転者の加速意図であるとして、障害物を検知していても加速を許容するようプログラムされた製品がほとんどであるため、踏み間違い操作が行われると、加速を許してしまうため、事故防止の効果は限定的である。 SUBARU - アイサイト(EyeSight) マツダ - スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS) ダイハツ工業 - スマートアシスト トヨタ自動車インテリジェントクリアランスソナー Toyota Safety Sense 日産自動車踏み間違い衝突防止アシスト エマージェンシーブレーキ スズキレーダーブレーキサポート デュアルカメラブレーキサポート 本田技研工業シティブレーキアクティブシステム Honda SENSING 三菱自動車工業 - FCM-City
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