セクター化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 15:23 UTC 版)
1980年代の組織改編で、従来のリージョン5局(1988年にARが新設)から、5つのセクター(事業部門)に再編された。 旅客輸送のセクターは インターシティ(英語版) - 都市間特急列車 ネットワーク・サウスイースト(英語版) - イングランド南東部の国電区間および支線区 リージョナル・レールウェイズ(英語版) - 上記2セクター以外のローカル線の運行 貨物輸送のセクターは以下の通り。 レール・エクスプレス・システムズ(英語版) - 小荷物輸送 レールフレート(英語版) (のちに以下に分割)トレインロード・フレート(英語版) - 貨物列車 レールフレート・ディストリビューション(英語版) - その他 フレートライナー(英語版) - インターモーダル輸送(鉄道コンテナ) 残った保守管理作業は新会社である「British Rail Maintenance Limited(略称BRML)」に分割された。 各部門はさらに地区内で細区分された。車両塗装も従来の国鉄色レール・ブルーに代わり、部門別の多種多様な塗装に移り変わった。なお、インフラの管理についてはその後も各リージョンが担当したが、それも1991年にセクターごとに移管され、リージョンは有名無実化された。 セクター化と前後して、最後の大規模な設備投資計画も策定された。1987年から1990年にかけて、イースト・コースト本線の電化、ロンドンの南北縦貫近郊路線テムズリンクの開業、およびロンドン - バーミンガム間を結ぶチルターン本線(英語版)のさらなる近代化(参考:英語版)などが実行された。チルターン本線では信号冒進による事故発生を防止する自動列車保安装置であるATP (Automatic Train Protection) が初めて導入された。 このほかにもロンドン東西横断路線クロスレール建設やウェスト・コースト本線の新型高速列車インターシティ250(英語版)など複数の主要なインフラ改良計画があったが、予算不足で計画は中止され、民営化後は正式に取りやめとされた。
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