スマット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/25 08:19 UTC 版)
ドン・フライス 世界中のサルヴァーや国家までもが跪く世界最大のサルヴェージ会社「スマット」の社長で、白髪と豊かな髭を伸ばした筋骨隆々とした体格の日焼けした肌を持つ男性。豊富な知識と経験だけではなく、莞爾と同じ「先目の目」を持って、難しいサルヴェージを難なくこなし、財を成した伝説的サルヴァーだが、莞爾と違い、性格は冷酷で目的の為には手段を選ばず、欲しいものには「M」の字の焼き印を入れたり、依頼者を足蹴にし、沢のように失敗した部下を遠慮無く切り棄てたり、女を強引に奪い取って孕ませ、ヒロの心にトラウマを植え付けるような暴君とも呼べる存在で、沢やヒロだけでなく、麟太郎の周辺全てに衝撃と絶望を与えていく。 サハリン沖の石油プラント設置で「難波サルヴェージ」と勝負し、それは僅差で麟太郎達の決死の努力によって「難波サルヴェージ」の勝利となったが、ジャンの独走工作によって石油採掘を既にしているように見せかけ細工した無理がたたった事でプラントが爆発し、深傷を負ったところ麟太郎に救助されるが、助命されるのを拒み、事後を任せた後に北海の藻屑となる道を選んだ。 ジャン ドン・フライスの片腕的な存在の白人男性で、同じく凄腕のサルヴァーだが、自分の力を過信しており、フライスを超えようという野心を抱いていた。しかし、その為に手段を選ばないやり方と、長年フライスに踏みつけられ、イザベルを奪われた恨みからフライスと対立し、結果的にフライスとスマットが破滅するきっかけを造ってしまう。 イザベル ジャンが恋い焦がれていた白人女性だが、ジャンと同じく凄腕サルヴァーで、ドン・フライスの愛人となり、身も心も捧げていた。しかし、石油プラントの事故の際、プライスと共に脱出しようとしたが、崩れてきた鉄骨の下敷きになった際、フライス流の「自分の事は全て自分でやれ」という言葉に見捨てられたところを麟太郎に助けられ、ジャンや残りの社員と共に爆発するプラントから脱出する。
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